紫 三世

むらさき さんせい
紫 三世
誕生日

1990年4月1日

出身地

日本

職業

JAXA宇宙飛行士

略歴

1990年生まれ。宮田アツシ、木崎サナエと同期のJAXA宇宙飛行士。CES-56クルーとして任命され、日本人3人目として月面を踏む。

初登場
#50~

言葉

「いいじゃねーかこれくらいの遊び。本当に気付く奴なのかどうか見たいじゃん」
「こいつ……よく見てる―!」
「彼らが俺たち宇宙飛行士を支えてくれるかわりに俺たちは彼らの期待と夢を一身に背負って応えてやらなきゃならない。それが俺たちの仕事!」
「‟宇宙飛行士“ってのはアレだ。舞台役者に似てんだよな」
「未だに舞台にすら立ててない役者なんだよ」
「月からおめでとうを言わせていただきます」
「ダンボール箱いっぱいとはいかないけど ノート3冊分にめいっぱいの署名ならこの通り」
「いやあ~ありがとありがと すばらしいリアクション 『ヒューストン誰かいます!』ってのあれよかったなあ」
「『真面目に 緊張感を忘れずに 大胆かつ繊細に 素早くかつ確実に 余裕を持って』楽しくいくぜ」
「さあ 始めようぜ」
「NASAの“S”は“surprise”のSかもね」

プロフィール

ムッタたちの先輩宇宙飛行士。メガネはTPOによって使い分けてる。

イタズラが大好きで、NASAではニンジャと呼ばれている。特にムッタには何かとちょっかいを出す。ムッタの中ではカツオくんと呼んでいる(アニメではいたずらっコ)。

ヒューストン行きの際ムッタとケンジにブルースーツで来るようメールをしたり、コーラの瓶にコーヒーを入れてみたり、コーヒーに砂糖をいくつもいれたり、ISS署名の段ボールに隠れ脅かしたり…などなどイタズラ遍歴は数多くある。

ヒューストンで宇宙飛行士受験者たちが面接する用の椅子のネジを緩めすぎた結果、ムッタが後ろへ転倒してしまうなど若干やりすぎな面もあり、同期の宮田、木崎らにはたしなめられる場面も。一方で後輩想いでありムッタたちとよく話したり面倒を見ている。

現役宇宙飛行士が宇宙飛行士受験者の適性をこっそり見極めるパーティーで、(吾妻とヒビトの仲が悪いと噂されていたため)ヒビトの兄であることが不利にならないよう吾妻に話しかけないようにムッタに助言した。

ムッタらが合格したときのJAXAの入社式ではサプライズゲストとして登場。茄子田理事長が話す「人」について、支える側の人たちの想いを背負い応えることが自分たち宇宙飛行士の仕事だと話した。

自分たち宇宙飛行士は舞台役者であるとムッタに語る。
室長というスポンサー、訓練教官という演出家がいる。
誰を舞台に立たせるかはスポンサーの好みによる。
この話をした時には、もう何年も宇宙飛行士(役者)と名乗っていながらいまだに舞台にすら立てていない時であった。

このしばらく後、紫はCES-56クルーとして日本人3人目の月面ミッションに参加。月面基地ではトイザらスで購入した蜘蛛型宇宙生物のおもちゃを持ち込みクルーを慌てさせた。どこにいてもイタズラが大好きである。

ムッタたちがISS存続の署名を集めていた際、ノート3冊分の署名を集めムッタに届けた。もちろん段ボールに隠れてムッタを驚かすといういうイタズラ付だったが、これだけたくさんの署名を集められたのは紫自身の人望の厚さによるだろう。

月面基地にあるサポートAIロボット、QT-4Xことブギーが現在の性格になったのは紫が設定を変更したからである。ダミアン曰く元々従順な性格だったとのこと。

「ムラサキ様は私ノ“父”デス 宇宙一カッコイイ!」とのこと。声も紫っぽいらしい。

紫が参加したCES-56ミッションは、後々ムッタたちにとって重要な拠点となる月面の小型基地ハビタットの建設も行った。月面基地からルナランダーへの中継地点として、ムッタとフィリップはこのハビタットに滞在することとなる。

建設以来初来客であるムッタとフィリップ。まだ新居のにおいがしたハビタットには、なんと先客がいた。ムッタとフィリップは人が居るのだと思い大いに驚く。

その様子を管制室で見た紫は体を震わせて笑う。

「いやあ~ありがとありがと すばらしいリアクション

『ヒューストン誰かいます!』ってのあれよかったなあ」

それは帽子とかつらをかぶせ座らせていた、管理用ロボット、旧型のジョック。
建設時に紫が仕掛けた、2年越しのいたずらだった――。

まさかこのイタズラのためだけに管制にいるのかと訝しむムッタとフィリップだったが、さすがにそれだけでは怒られてしまう、と紫は話す。そして自分が何故管制室に居るのか答える。タイガーチームが導き出した、月面基地からルナランダーへの道のりを、サポートするため。スティッチを遠隔操作で固定する仕事を任されたからだ。

紫はいつでも笑いを絶やさない。そのイタズラ心で和む場の空気に誰もが“笑い”の力と心強さを実感していることだろう。紫のワッペンには彼の“信念”ともいえるイタズラっぽい笑い顔が描かれていた。

なぜ紫がミッションをサポートするジョック操作担当を任されたのか。

ムッタたちはその凄さを目の当たりにする。

「『真面目に 緊張感を忘れずに 大胆かつ繊細に 素早くかつ確実に 余裕を持って』楽しくいくぜ」

紫によるジョックの遠隔操作で、ビートルとスティッチの固定はあっという間に進んでいく。こんな動きができるのかと驚く2人。まさに忍者だった。
軽やかな操作技術で“予定通り”“シミュレーション通り”ビートルは壁を超えることに成功。地上とのタイムラグすら感じさせない動き。

途中ムッタとフィリップ、紫(+ブギー)は昼食を取りながら歓談する。

中高とバスケ部に在籍していた紫はフェイントが得意だった。フェイク数を競う競技だったら自分のおかげで優勝していたはずだ、らしい。月面基地に置いたフェイクの宇宙生物の話、月面在住のフィリップ君に答えた話なども続く。

愛聴していた『モーニングレディオ』のDJパープル(DJパーポー)の正体が紫であることを知ったムッタ。声が似てる、本物だからねというやりとりをしながら、ファンであることを告げた。

紫が操作するジョックがあまりにも機敏な動きをするため、ムッタはこっそりとビンスに尋ねる。一体いつからこの操作訓練をしていたのか。

紫はムッタたちがVR訓練を始めたとほぼ同時に個別で遠隔操作の訓練を開始していた。積み下ろし作業だけではなく、ベルトやつけ外し作業もすべて。

ムッタは思い出す。
かつて紫が自分に言った行った「宇宙飛行士は舞台役者に似てる」という言葉を。

“元々の運動神経”とか“才能”だけで片付けちゃだめだ。

紫さんが舞台で活躍できるのは誰より準備をしているからだ。

フェイクに見せて“本物”だ。

「さあ 始めようぜ」

ムッタとのハイタッチを外すことすらも練習していた宇宙飛行士、紫三世は軽やかに言う。

回収船につまれた中身を紫は知っていた紫は、ムッタとフィリップが中身を見届けるのを、微笑んで静かに待った。

「NASAの“S”は“surprise”のSかもね」

ルナランダーからビートルへの荷物の詰め替え作業は、ジョックが主役級の活躍を見せ無事終了した。

紫は当たり前のように自分のミッションを完了させた。

“舞台役者”はこれからも“そのとき”のために準備をしていくだろう。

周囲を巻き込む笑いの“信念”を持ちながら――