コラボフィギュアの作り手、RYUCAとは?-宇宙兄弟

月面着陸記念!宇宙兄弟コラボフィギュアの作り手、RYUCAとは?

2015.09.24
text by:編集部コルク
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    こんにちは。スタッフのアユミです。
    先日ご紹介しました、ムッタの月面着陸を記念した
    「宇宙兄弟 ムッタ・ヒビト月面着陸ソフビフィギュア」。

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    もう、見れば見るほど、細かなディテールにため息がもれてしまう、
    ついついいつまでも見入ってしまう、そんな愛着のわく人形です。

    制作の裏側にかくれたエピソードをファンの方にもお届けできればと思い、
    作り手であるアーティストのRYUCAさんにお話を伺ってきました。
    今回のコラボフィギュアを作ることになった背景や、
    RYUCAさんご自身のお話、制作にあたってこだわったポイント、
    そして作品に込められた想いをお話いただきました。
    本日、28日、30日と、3回にわたってお届けします!

    きっかけは、編集スタッフからのラブコール

    ー普段はどのようなご活動をされていますか?

    RYUCAさん(以下、RYUCA):最近は、台湾とエージェント契約をしていて、
    年1回、台湾のギャラリーで個展を開き、そのための絵を描いています。
    依頼があれば、それ以外のお仕事もしています。

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    もともと、ボールペンやアクリルなどを用いた、
    絵画作品を中心に手がけてきたRYUCAさん。
    はじめて立体作品として作られたのが、
    シリーズ作品「龍之介」だったそうです。

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    RYUCA:立体作品を作るという仕事をいただいたときに、
    製作中だったのが、こどもを何人も描くというアート作品でした。
    そのなかで、一番印象深い子を「龍之介」と名付けて、初立体にしました。
    それが、宇宙兄弟のトリビュート展のお話につながっていきます。

    RYUCAさんと宇宙兄弟のコラボフィギュアは、今回で2回目。
    2013年に開催された「宇宙兄弟トリビュートアート展」の際に、
    六太と日々人のコラボフィギュアは初登場。
    そのときの作品は、いまでも小山宙哉さんの仕事部屋に大切に飾られているのです。

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    そして、じつは、今回のフィギュア作りのきっかけは、
    小山さんのオフィスに飾られているこの人形をたまたま見て、
    ひとめぼれをしてしまった編集スタッフからの熱いリクエスト
    により実現したものだったのです。

    「大好きな漫画家の部屋に飾られているものを、自分の部屋にも飾りたい!」

    そんな一ファンとしての想いを胸に、RYUCAさんにお話しをもちかけてから、
    数ヶ月後。こうして完成することができました。

    ーアーティストとしてご活躍されるようになった経緯を教えてください。
    もともと美術系の大学だったのですか?

    RYUCA:
    いえ。わたしの場合、高校のときデザイン科に行っていたんですけど、
    あくまで課題をこなす日々で、
    あんまりデザインを習ったという感覚はありませんでした。
    高校卒業後は、個展やグループ展を企画したり、
    東京だとデザインフェスタという大きなイベントがあるので、
    それに定期的に出したり。
    そこで依頼をいただいたりすることもありました。

    RYUCA:
    美大ではなく、なぜかコンピューター系の専門学校に行ってしまい(笑)。
    卒業後、就職もしたのですが、やっぱり絵をやりたくて退職をして、
    バイトをかけもちしながら、制作活動をしていました。

    当時のことを、すこし照れくさそうにふりかえるご様子も、
    自分の「好き」を追い続けてきたからこそ。
    いまのRYUCAさんが、とってもまぶしく見えました。

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    3年ぶり、2回目のコラボレーション

    ートリビュート展以来、3年ぶりにフィギュア作りのお話を受けて、
    どのような感想をお持ちでしたか?

    RYUCA:
    びっくりしました。まだ、わたしのことを覚えていてくださったんだと(笑)。
    あの作品が小山先生の作業場にあることも知りませんでした。
    トリビュート展からほぼ3年が経ちますが、
    わたし自身この2年がドタバタだったので、
    今回のお話をいただいて感激しました。
    巡ってくるものは、巡ってくるんだな、と。
    もう1度、昔の自分の作品にも会えましたし、
    3年後も大切にされている子がいるっていうのは、
    すごくうれしかったですね。

    ー『宇宙兄弟』のとくに好きなシーンはありますか?

    RYUCA:
    どこのシーンというより、
    登場人物同士のやりとりの時間の流れが心地よくて大好きです。
    コマからコマへ目を移す流れといいますか。
    絵も読みやすくて綺麗で、映画をみているような充実度がすごい!
    って思って読んでいます。

    前回のコラボのときは、1巻を閉じ込めたいという想いから、
    こどもの頃の六太と日々人、1巻の表紙の六太と日々人
    (大人になったスーツ姿と与圧服)の計4体を制作。

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    そして今回、小山さんのお誕生日(9月30日)のお祝いや、
    26巻の発売記念なども込めて、兄弟そろって宇宙服バージョンに!
    より細かな部分まで、グレードアップされています。

    RYUCAさんインタビューまだまだ続きます!
    次回は、ソフビフィギュアの制作過程の裏話をこっそり教えちゃいます。
    手塗りならでは、世界でたったひとつの作品たちに込めた、RYUCAさんの想い。
    更新は28日予定です。お楽しみに。

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    ★連載コラムを読む
    第1回:祝☆ムッタ月面着陸!限定コラボフィギュアができるまで

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    <アーティストプロフィール>
    RYUCA(りゅか)
    独特なタッチと世界観で、幅広い作品を制作する東京在住のアーティスト。
    岩絵の具やアクリル、ボールペンなど多様な表現方法をつかった絵画作品を中心に、
    近年では、ソフビや陶芸など立体作品も手がけられています。

    今後の活動予定は、11月デザインフェスタに出展。
    2016年2月に台湾Little MOCAにて個展を開催。
    詳しくはRYUCAさんの公式ホームページ