天の川のほとりでハンモックに揺られよう☆沖縄・石垣島の「星空浴」ツアー【激レアバイトレポ】 | 『宇宙兄弟』公式サイト

天の川のほとりでハンモックに揺られよう☆沖縄・石垣島の「星空浴」ツアー【激レアバイトレポ】

2017.02.06
text by:編集部コルク
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天の川を見たことがありますか?
夜空いっぱいに広がる無数の星に心震えたことはありますか?
沖縄県の離島・石垣島には、満天の星空を体感する「星空ツーリズム」があります。
今回は、星空映像作家KAGAYAさんと行く、星空ツーリズムの様子をレポートします。実はこのツアー、タウンワークの「激レアバイト」でガイドアシスタントさんを募集して、今回一緒に行ってきました。

■ 天の川のほとりで寝転ぶという体験

 

星空ツーリズムの会場は石垣島の最北端、平久保半島の久宇良(くうら)という場所にある「星空ファーム久宇良」。石垣や八重山諸島は半径数百キロ圏内に都会の明かりがないため、KAGAYAさんいわく「日本で見られる星空の中では一級」なのです。

 

星空映像作家のKAGAYAさんは、地球を惑星として感じられる場所を求め、写真におさめることをライフワークとしています。これまでもウユニ塩湖や南極など、さまざまな場所をめぐり、ツイッターを通して多くの人々に神秘的な星空の写真を届けてきました。

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星空ツーリズムは、1時間に平均10個もの流れ星が流れる中、KAGAYAさんの解説とともに進みます。

 

「天の川の近くで明るく瞬いているのが、日本で織姫星と呼ばれている、こと座のベガ。そして天の川を挟んで反対側にあるのが彦星、わし座のアルタイルです。これらと、はくちょう座のデネブを結ぶ大きな三角形が『夏の大三角』です」(KAGAYAさん)

 

夜空をレーザーポインタで指し示しながら、まるで星空の中を歩いているように解説が進みます。
KAGAYAさんのレーザーポインタが天の川の場所を指し示した時、会場からは歓声があがりました。この日、激レアバイトに参加された神奈川出身の女性は、生まれて初めて天の川を見たといいます。

 

ツアーはリクライニングチェアに座り、星空のほとり寝ころぶような姿勢で進みます。今回はチェアですが、普段はハンモックに揺られながら星空を見上げることができるそう。

 

■ 自然の夜が残る場所、八重山諸島

 

私たちの住む地球は天の川の中をずっと旅しています。天の川は、私たちの地球がある太陽系が属する「銀河系」を、内側から見つめた時に、川のように見える星々の集まりなのです。
天の川の光はとても淡く、都会の光が届く場所では観察することができません。つまり天の川を見ることのできるのは「自然の夜」がある場所だけ。そこには一昔前の地球の夜があります。

 

日本の夜の衛星写真を見てみると、都市の人工の光で、くっきりと日本列島の形が浮かび上がります。この光のある場所はすべて近現代の経済発展とともに「自然の夜」を失ってしまった場所なのです。これら人口の光がもたらす公害「光害(ひかりがい)」が、最近になり、人間の生活を脅かし、生態系を混乱させ、さらにエネルギーの浪費問題などを引き起こす社会問題として認識されはじめています。

 

星空ツーリズムを企画・運営している、星空ツーリズム株式会社代表の上野貴弘さんは、「自然の夜の大切さを多くの人に知ってもらいたい」という思いから、3年前から星空ツーリズムを始めたといいます。

 

「日本の夜は、明治11年に銀座で初めて街灯がついてから、どんどん明るくなってきた。夜が明るい街は経済発展の象徴でした。しかしこれからは、スマートでクリーンな街の明かりこそが、発展した国の象徴になると私は考えています。その気づきのひとつになる、最初の場所になればいいなと思って星空ツーリズムを展開しています。石垣島のある八重山諸島は、自然の夜の暮らしが保たれている貴重な場所です。未来へと受け継ぎ、残してゆくために、今、この場所を国内初の『星空保護区』にすべく行政にアプローチしています」

 

激レアバイトでガイドアシスタントに採用された東京の学生さんは「僕は今、大学の天文学科にいます。今は観測を主に研究しています。これからは理論と観測を同時に研究していきたいと思っています。東京でずっと生きてきたのでこんな星空は見たことがなかったです」と興奮気味にツーリズムを振り返ります。

 

都会で生きていると、夜空は暗いもの、明るいのは街ばかりだと思ってしまいます。
でも石垣島の自然の中でしばらく夜空を見上げていると、夜空は光に満ちていることが分かります。それらの光は、地球から光の速度で進んでも、何万年も、何億年もかかる宇宙の彼方から地球へと届いている。

 

ある人は、美しい光に囲まれる中で幸せを見つけます。またある人はこの宇宙で私たち人間はひとりではないと感じるかもしれないし、またある人は、24時間でついたり消えたりする街の光の中で生活する自分を、何万年、何億年もかかって届く光を見つめながら考え直すこともあるかもしれません。

 

宇宙からのメッセージを、あなたはどんなふうに聞くでしょうか?

 

「生まれて最初に覚えた星座はオリオン座でした。本に書かれている通りの星座が夜空にあるのが驚いて、感動しました。私はそれからもずっと、同じ気持ちで星空を見ているんです。今でもオリオン座の3つの星を見るのは好きですね」(KAGAYAさん)


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