火球と流星の違いは?
夜空に突然現れる火球を見たことはありますか? 火球とは、流星の中でもひときわ明るいものを指し、スーっと儚く消えていく流星よりも、火球ははるかにインパクトがあります。
先日7月2日には関東上空に火球が現れ、大きな話題として取り上げられていました。出現は平日の深夜2時半頃とあって、眠りについていた方が多かったと思いますが、本当にワクワクするようなニュースでしたね。火球はめったにお目にかかれないものですが、爆発音が聞こえるのはさらに珍しく、目にした人や実際に音を聞けた人は本当にラッキーなこと。
そもそも、火球と流星の違いは何なのでしょうか? 最近火球が話題でしたので、今回は火球や流星についてまとめました!
火球は流星と何が違うの?
火球の定義は明確ではないものの、「マイナス4等程度より明るい流星のことを、火球と呼ぶことが多い」とのことです。
流星は色がついて見えることもあり、火球の場合は、よりはっきりと色が分かることも多いようです。その色の違いは発光している分子や原子の違いによるもの。「例えば、マグネシウムなら緑、酸素なら緑、窒素なら赤などの色が見える」ことがあるようです。
(引用:国立天文台 質問5-1)私が見たものは流れ星だったのでしょうか?)
流星はどうやって起こる?
流星の原理をお伝えします。
彗星などが軌道上にまき散らした数ミリメートルほどの小さなチリ(微笑物質)が、宇宙空間にはたくさん存在しています。そのチリが秒速数十キロメートルもの高速スピードで地球に飛び込んできた時に、大気中で“プラズマ”という状態が起こり、流れ星として輝いて見えます。
流星が輝くのは上空100キロメートル前後のところ。高度100キロメートルより上が宇宙として定義されているので、空と宇宙の境目の辺りで流星は輝きます。
ちなみに、流星はほとんどが大気中で燃え尽きてしまい、スーっと消えてしまいますが、大気中との摩擦によって蒸発しきらず、地上まで落ちてきたものを「隕石」などと呼びます。
2020年、これから楽しみたい流星群
火球は日本全国でいうと、1ヶ月に平均数個程度が目撃されています。その頻度からも、見ようと思って見れるものではなく、そこは運任せになります。
流星の場合は、流星群の時期が毎年同じ時期に決まっています。それは、流星のもととなるチリが地球軌道と交差する日が決まっているからです。
来月8月12日の辺りは、三大流星群の一つペルセウス座流星群が控えています。天体観測には防寒が必須ですが、夏のため冬場ほど寒さに気を遣う必要も無く、比較的初心者の方にも見やすい流星群です。もし流星を見たいと思ったら、流星群の活動の時期を狙ってみてください!
■ペルセウス座流星群:8月12日 22時頃に極大
■ふたご座流星群: 12月14日 10時頃に極大
(引用:国立天文台 ほしぞら情報2020)
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<スタッフプロフィール> ゆみ
星空をこよなく愛する宙ガール☆天文初心者のため勉強中です。
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