2022年6月11日に4回目となるコヤチュー部プレミアム限定「宇宙兄弟41巻新巻祭」を開催!
小山宙哉とアシスタントのあさころ、宇宙兄弟スタッフのコムロとムネが、月面基地の「マクシム4ようこそ」を再現した会場から、約2時間の配信をお届けしました。
今回、その一部を特別にご紹介します!
早速、事前に寄せられた質問に小山宙哉が答えます!
ー「キャラクターの表情は何度も描き直したりするのでしょうか?」
小山さん:
最近は描き直すっていうのはだいぶ少なくなったかな。重要なシーンほど、わりと一発で、正解の顔、表情を描けることが多いですね。
でも大したことないようなシーンで、読んでて「この顔違ったな」っていうのはあるんで、それは単行本修正で直したりするかな。キャラクターがつかめてないキャラほど、描き直すかんじやと思う。「このキャラはどういう顔するんだろう」というのが、まだわかってないから。
一番描き直したのって、1巻でムッタがどアップで泣いてたシーン。「間違っても上司に頭突きしちゃダメだよ」っていう顔。
小山さん:
よくね、浦沢直樹さんも言ってるんですけど、「原稿でネームの絵を超えない」というのを聞いたことないですか? ネームのときって、セリフを考えながら描いているから、ラフだけど、その感情のまま正解の顔を描けるんですよ。
ネームでしっかり描いちゃうと、原稿のときに、そのネームを見ながら「この表情か」って描いちゃう。いい顔のコピーを描こうとする。そうするとね、やっぱ2番目になるんで、いい顔にならない。だから、ネームの方がいい顔やなっていうか、正解の顔をしてんなっていうことがちょいちょいあるんです。
小山さん:
だから最近は、ネームでは重要なコマほど顔をそんなに描かないっていうふうにしておく。原稿のときに、そのコマ、そのセリフに向き合いながら描くと、正解の顔になる。そこで一番いい顔が描けるっていうやり方を最近やってます。
ここ数年くらいかな。表情がね、結構重要になってくるようなコマは、原稿を一発目にした方がいいかなって。
ムッタのこういうところとかね。
ー「マクシムにヤァマンの意味を聞かれたフィリップはなんと答えたのでしょうか?」
小山さん:
「ヤァマンってなんだって」と聞かれたフィリップが、「ヤァマンはヤァマンだよね」って言うんだけど。だんだんフィリップも何て答えたらいいかわからんくなって、「ちょっとブギー調べて」って、ブギーに調べさせた。
で、いろんな使われ方をすることがわかって、みんなで「へぇ」って言って。
ムッタが「ハワイのアロハみたいなもんか」って言うと、「あっ」てみんなが腑に落ちる。「アロハだ」って。アロハ、アロハってて、5分ぐらいアロハブームが巻き起こる。月面基地内で(笑)。みんなでしばらく「アロハ」って言うてる流れじゃないですか。この後は(笑)。
そんなことが頭をよぎりながら描かれていたんですね!
小山さん:
よぎらないですよ(笑)。今考えてる(笑)。
アニメとかで尺が足りないときに、追加されればいいんじゃないですかね。
何やってんだろこのシーンっていうシーンになりそうやけど(笑)。
ここでしか語られない、41巻(プラス2ページ)のストーリーが聞けました!
質問はまだまだ続きます!
他にも「洋食屋ふぇるま~た」のメニューの解説や、こだわりの「ツノ」話、新しいワッペン制作の裏話など、バクバクする話題がもりだくさんの新巻パーティーでした!
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