41巻の”あのワッペン”が現実に! 担当編集がシンボルマーク誕生までの軌跡を振り返る。
注意)この記事は宇宙兄弟41巻の内容を含みます。内容を知りたくない方は、41巻をお読みの上この記事に戻ってきてください
もう……
なんて言っていいのか……
宇宙に来てからずっと……
地球を眺めるたびにーーー
関わってきたたくさんの人たちに
“仲間”以上の何かを感じてたんですけど
日々人と再会して……
そして「マクシム4」に出会えて
その気持ちが何かわかりました……
We are “Space brothers”
これだよ諸君
見たか?
みんなリアルタイムで見ましたよ
何回見たんですかエルドン長官
久々に電流が走ってな
もうヘビロテだ
はは
私もですよ
・・・・・・
僕もですよ!!!エルドン長官!!!
僕も六太のこの言葉を読んだとき、電流が走りました….!!!
全く同じ気持ちです!!!!!
ヘビーローテーション!!!
これが・・・・・・!
宇宙兄弟!!!!
↓このシーンのネームを読んだときの僕
申し遅れました!宇宙兄弟担当編集のムネです。
今回はこの六太のセリフが刻まれたシンボルマークワッペンの製作秘話をお届けします。
エルドンがシンボルマークワッペンを作った理由
ワッペンを作る文化はNASAやJAXAでも実際にあります。ミッションワッペンをブルースーツに付けることで、そのミッションの一員であることを示しているのです。
35巻で登場したFMTEワッペンも、FMTEというミッションのもと作られ、NASA、JAXA、ロスコスモスの各機関に配られ、職員が身につけ、一致団結していることを象徴していました。
しかし、このシンボルマークワッペンは少し特殊な存在。
一つのミッションではなく、「宇宙開発において各国が協力し合うミッションで」身につけるとのこと。
そして「We are “Space brothers”」という六太のセリフを思い出し、
ふとしたときに「誰もが宇宙兄弟の一員である」と感じさせてくれる。
「宇宙兄弟の一員である」というのは、宇宙開発に取り組む全ての人は、国境を越えて兄弟のような存在であるということでしょうか。
きっと六太のセリフを聞いた職員たちは皆そのように感じ取ったのでしょう。
その瞬間の記憶や感情を、ワッペンという形あるモノにすることで、風化させることなく、いつどこにいても感じ取れるようにする。
つまり、エルドン長官は「ワッペン」そのものではなく「私たちは宇宙兄弟の一員なんだという気持ち」を配りたかったのだと思います。
宇宙兄弟のグッズとの共通点
『宇宙兄弟』では色々なグッズを作っていますが、根本となる考え方は、エルドン長官がワッペンを作ったときと同じです。
グッズそのものを作りたいわけではなく、「それに紐づいた世界観」を配りたいのです。
例えば、今でも人気なグッズに「絵名の惑星ヘアピン」があります。
北村絵名が妹のケイちゃんからヘアピンをプレゼントされたことを覚えてますか?
北村絵名はこのヘアピンを着けると、「気持ちがちょっと『ピシッ』ってなる」と言っています。彼女は、これを身につけ、妹との思い出を胸にしまいながら宇宙へ飛び立ちました。
こちらのアイテムもグッズ化したのですが、もちろん「ヘアピンそのもの」を作りたかったのではなく、「ちょっとピシッとした気持ち」を届けたかったのです。
女性だけでなく男性もネクタイピンとして購入してくれていて、聞いてみるとやっぱり「ピシッとしたいとき」に着けると言ってくださっていました。
宇宙兄弟のグッズはそういった作中の世界観や感情をセットにして作ろうと考えられています。
シンボルマークワッペンを着けて「宇宙兄弟の一員なんだという気持ち」を感じてほしい
スタッフにとって、シンボルマークワッペンを作ろうという流れは自然なことでした。
エルドン長官が考えていたことやワッペンに込めた想いはそのままグッズ化するときの僕たちの想いと同じです。
このワッペンは、実際にNASAやJAXAが作るサイズや質感を再現しながらたくさんの人の手に届くように、1200円(税込/送料別)で販売しています。
ぜひこのワッペンを身につけたり、部屋に飾ったりして、「宇宙兄弟の一員なんだという気持ち」を感じてもらえたら嬉しいです。
We are space brothers!!!!