こんにちは。スタッフのアユミです。
日中はまだまだ暑さが続くものの、夜の涼しさや虫たちの鳴き声に秋の気配がしてきました。ここから一気に、年末まで加速していきそうですね。
今年も早くも、「宇宙兄弟カレンダー2025」のデザインができあがりました!
ファンの方からの声からうまれた、『宇宙兄弟』のカレンダー制作も今年で10年目。今年も壁掛け・卓上の2タイプをご用意しています。
こちらのコラムでは、<壁掛けタイプ>をご紹介します。
ムッタの物語がはじまる年
2025年ー。
『宇宙兄弟』のファンの方は、すぐにピンときたでしょうか。
2025年は、『宇宙兄弟』第1巻で、ムッタがミラクルカーを退職した年。ちょうど同じ頃に、アメリカのヒューストンでは、ヒビトがCES-51の記者会見をしていた、『宇宙兄弟』の物語のはじまりの年なのです。
ヒビトの企てで、突然、宇宙飛行士選抜試験を受けることになったムッタが、シャロンに会いに行き、少年時代の記憶を蘇らせながら、選抜試験に挑んだのも2025年。原作では、3次試験(閉鎖環境試験)終了後に、年末を迎える一年として描かれています。
モーニングで連載が始まった頃は、まだ近未来だった物語の世界に、現実がいよいよ追いつこうとしている、まさに物語がはじまる記念の年。
そこで、「宇宙兄弟カレンダー2025」は、壁掛けタイプ・卓上タイプともに、“ムッタのはじまりカレンダー”を共通のコンセプトにしました。
ムッタがふたたび宇宙飛行士を目指すのが2025年。見事、夢を叶えたムッタが、さまざまな訓練を経て、月へと旅立ち、シャロン月面天文台を建て、ムッタとヒビトが月面で再会するのが2029年。あれほどの壮大なドラマが、わずか4年間で繰り広げられていたのです。
「宇宙兄弟カレンダー2025」では、そんなムッタがどんどん夢へと近づいていく過程を、月をめくるたびに一緒に楽しんでいただけるような、臨場感のあるカレンダー体験をお届けいたします。
インテリアとして様になる、
A2サイズのカレンダー
仕事から帰ってきて、ほっとくつろぐリビングや、おうちでのんびり過ごす休日に。『宇宙兄弟』の世界観あふれるポスター風のカレンダーが飾ってあると、ちょっとしたときに、前向きな気分になれる気がしませんか。
インテリアポスターとしてのデザイン性に、例年以上にこだわった今年の壁掛けカレンダー。A2サイズの壮大なスケール感に加え、部屋になじむシックな色合いや、動きのあるデザインなど、毎月のめくる楽しさを感じていただけると嬉しいです。
夢のはじまりと
約束を思い出す12のエピソード
物語のはじまりから、ムッタが月へと旅立つ25巻までの中から、数々の印象的なエピソードが立ち上がってくるように12のシーンを選びました。
まずは、ムッタたちの原点を描いた1月から。
職場をクビになり、就職活動もうまくいかず、やりきれない想いでいたムッタのもとに、アメリカにいるヒビトから届いた1通のメール。言われるままに、昔のテープの音源を耳にすると、幼き日の記憶が蘇ってきたのでした。
ふたりの夢がはじまった、あの夏の夜の冒険。
真剣な表情の少年時代のムッタとヒビトの背景には、あの日見たUFOやムッタとヒビトの約束のシーン、大人のムッタがカセットを聞いている様子をちりばめて、ストーリーの奥行きを表現しました。
子どもの頃の夢や、もともとやりたかったことを思い出したり、あらためて初心を振り返りたくなるエピソードです。
続いて、4月のテーマは、3~5巻で描かれる宇宙飛行士選抜試験の3次試験。
ムッタにとって、一生の仲間と思えるみんなと出会えた、過酷ながらも濃厚な2週間。特殊環境下でのストレスを試すような課題や、グリーンカードなど、次々にトラブルが起きるなかで、自分だけの損得ではなく、チームの雰囲気を大切に行動し続けたムッタ。
心に刻まれるような、名場面がたくさんあった閉鎖環境試験。ムッタがA班のみんなとどんな体験をともにしたのか、数々のエピソードが立ち上がってくるような見せ方をカレンダーでも工夫しました。
・
そして、最後の12月は、ムッタがついに月へ旅立つ打ち上げのシーンを描いた、25巻の240話と241話のエピソードより。
ロケットに乗り込むとき、ガシャッ ガシャッという音から、学生時代のいちばん夢から目を背けていた頃を思い出したムッタ。
長年の夢をついに叶えて、いよいよ月へ行く瞬間にムッタが思い出したのは、選抜試験でのできごとや、これまでの訓練の日々ではなく、自分の夢から目を背けていた日々や、ヒビトと喧嘩をした日のほろ苦い過去。
そんなところにも、ムッタを描く小山宙哉の表現のこだわりが感じられる印象深いシーンのひとつでした。
絵的にも迫力のある打ち上げシーン。現場の盛りあがりとムッタの心情を1枚のカレンダーで表現できるよう、12月はとくに何度もセレクトシーンを話し合い、ひとつひとつの絵にこだわってしあげました。
このほかの月も、ムッタの成長に欠かせなかった数々の出会いや経験が12のエピソードとともに蘇ります。この機会にぜひ、1巻からもう一度、原作を読み返してみませんか?^^
天文好きにうれしい、
宇宙情報が満載!
「宇宙兄弟カレンダー」の毎年のこだわりのひとつが、ムッタやヒビトのような、宇宙好きの方々に楽しんでもらえるような情報量の多さ。
キャラクターの誕生日や作中の出来事はもちろんのこと、月の満ち欠けや、流星群などの天文情報や、宇宙開発の歴史に残る出来事も書かれているので、毎日の暮らしのなかで、宇宙を身近に感じていただけます。
リビングやキッチンなどに飾って、ぜひ家族との会話の中でも『宇宙兄弟』を楽しんでいただけるとうれしいです^^
ムッタのはじまりとともに、
新しい一歩を踏み出そう。
壁掛けカレンダーの表紙はこちら。モーニング表紙となった選抜試験受験中のムッタ。まさにここから物語がはじまり、月を目指していく場面です。
NASAのかつての「ワームロゴ」を連想させるフォントを採用。44巻を読んでる私たちにとっては、2025年は過去の話でもあるので、少しレトロ感のある色調も特徴的。
いよいよムッタの物語がはじまる2025年。2029年までの4年間の間に、さまざまな困難に遭遇しながらも、自分をいかせる強さを身につけて、大きく変わることができたムッタ。
そんなムッタと新しい年を一緒にはじめたら、きっと読者であるわたしたちも、4年間という日々のなか、大きな一歩を踏み出したり、成長することができる気がしませんか。
『宇宙兄弟』のファンの方々にとって、物語をもう一度ふり返りながら、ムッタや仲間たちから心地いいエネルギーをもらえる一年になりますように!