コヤチュー部員で選んだ20のエピソードをご紹介!(前編)【45巻記念セット複製原稿】 | 『宇宙兄弟』公式サイト

コヤチュー部員で選んだ20のエピソードをご紹介!(前編)【45巻記念セット複製原稿】

2025.05.06
text by:編集部コルク
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宇宙兄弟の最新刊45巻が7月23日(水)に発売決定!
オフィシャルストアでは、45巻記念セットとして2種類の複製原稿を発売中です。

ひとつは、“2025年”という特別な年にちなんで、物語の始まりそのもの——第1巻第1話(全48ページ)をまるごと収録した「宇宙兄弟のはじまり」。六太が夢に向かって再び歩み出すきっかけとなる、あの“頭突き”の日が、2025年5月15日のことなのです。

そしてもうひとつが、コヤチュー部員の皆さんから寄せられたリクエストをもとに選ばれた20ページを収めた「宇宙兄弟の軌跡 -地球から月へ-」。メルマガ号外『あなたが選ぶ『宇宙兄弟』複製原稿!<45巻記念セット企画>』にて実施したアンケートをもとに、ファンの想いが詰まった一枚一枚を厳選しました。

果たして、どのエピソードが選ばれたのか。
今からひとつずつご紹介していきます!

1巻8話 ムッタとヒビトの再会 @ヒューストン

1枚目に選ばれたのが、大人になったムッタとヒビトが並んだ1ページ。

宇宙飛行士選抜試験の2次試験を終え、結果を待っているムッタを、ヒューストンに呼び寄せたヒビト。宇宙飛行士になるという夢を、まさにこれから歩んでいくムッタと、一足先に宇宙飛行士となり、月面ミッションに向けて訓練を重ねるヒビトが久しぶりに再会したシーンです。

コヤチュー部員からのコメント:
「一番かっこよく!物語を象徴しているシーンで、ここがスタートのように感じる1ページです!」

5巻39話・40話 閉鎖環境訓練の最終日

続いて選ばれたのが、閉鎖環境試験の最終日のエピソードから2ページ。

閉鎖環境試験をともに乗り越えたムッタ、せりか、新田、福田、やっさんの5人。試験の最終日、彼らに課されたのは「この中から宇宙飛行士にふさわしい2人を選ぶ」という難題でした。

どう選ぶべきか、何が“正しい”のか——。悩んだムッタが思い出しのが、幼い頃にシャロンからもらった「どっちが楽しいかで決めなさい」という言葉でした。何かを選ぶときに大切にしたい“ものさし”を思い出させてくれる1ページです。

悩んだ末、ムッタが出した答えは、ジャンケンで2人を選出するという方法でした。

「『ジャンケンを超える、公平な方法はない。』って。この5人はジャンケンみたいなもんだ。グーみたいな奴も、チョキみたいな奴も、パーみたいな奴もいる。誰が一番強いか、答えを知ってるやつ、いるか?」

そんなムッタの言葉に、全員が納得し、運命のジャンケンが行われた気迫溢れるエピソードです。

7巻59話 ヒビトリフトオフ!

続いてのエピソードは、いよいよヒビトが月へと旅立つシーン。煙が上がり、ロケットの機体が大きく揺れ、点火の瞬間が迫ります。そしてついに、轟音とともに空へ向かって飛び立つロケット。その場にいるかのような臨場感が伝わってくる、迫力ある1ページです。

8巻71話 月から地球を眺めるバンソーコーヒビト

今回の20ページセットには、貴重なカラー原稿も収録されています。この原稿は通常の白い紙ではなく、青い厚紙に描かれており、ページ全体が青いフィルターをかけたような印象的なカラートーンに仕上がっています。

収録されたシーンは、月の低重力下で身体のバランスを崩し、天井におでこをぶつけてしまったヒビトが、バンソーコーを貼った姿で月面から地球を見つめる場面。同じ頃、ムッタも偶然おでこにバンソーコーを貼っていて——。離れていても、どこかでつながっているように感じられる、そんな兄弟のつながりも感じられる1ページです。

8巻71話 選抜試験合格ムッタ

続いてのエピソードは、ムッタが宇宙飛行士選抜試験に合格した日のワンシーン。
これまで数々の試験を乗り越えてきたムッタに、星加さんがこう告げます。

「君を宇宙飛行士として迎えます。おめでとう!君には運がある!」

30歳を過ぎてから宇宙飛行士になるという道なき道を歩みはじめたムッタが、ついにつかみ取った“宇宙飛行士”という夢。その瞬間の表情を、複製原稿でじっくり味わって見てください。

8巻73話 11件目のメール

宇宙飛行士・南波六太としての初仕事が、記者会見。その記者会見中に、ムッタのメールに続々と届いていたのが、やっさんのメールでした。

「閉鎖BOXで“2人”を決めなあかんかった時 俺が言ったこと覚えてるか?
『俺の中ではもう2人は決まってる この2人しか考えられへんて』
あれな…… 新田とーー南波のことや
その2人が堂々合格して その上伊東さんまで合格できた
ジブンら最高や!!」

コヤチュー部員からのコメント:
やっさんがムッタに対する思いをメールで伝えてくれたことと、その時のムッタが宇宙飛行士として実感する場面がとても感動的だからです!

11巻104話 モノづくりには……

続いてのエピソードが、アスキャン時代のムッタが、ローバー作りの訓練で、“モノづくり”について語るシーン。目の前のプロジェクトに向き合いながら、ムッタはこう言います。

「モノ作りには…失敗することにかける金と労力が必要なんだよ」
「いい素材を使ってるモノが、いいモノとは限らねぇんだ」
「失敗を知って乗り越えたモノなら、それはいいモノだ」

技術だけではない、試行錯誤の積み重ねこそが“本当に信頼できるモノ”をつくるというムッタの信念を感じる1ページです。

コヤチュー部員からのコメント:
このムッタの言葉。世の中のサービスや商品全てに通じることで自らの価値観を見直すきっかけにもなりました。勉強になりました。

11巻107話 俺の敵はだいたい俺です

ローバ訓練中のエピソードから、もう1ページが選ばれました。

「じゃあ君には敵はいないと……?」というビンスからの問いに対して、外ではなく“自分自身”を指すムッタ。夢を見ないふりをしていた自分や、弱さや迷い、臆病さを自覚して、それでも一歩を踏み出して、進んでいくムッタの姿に、共感を覚える方も多いのではないでしょうか。

「俺の敵は だいたい俺です
自分の“宇宙へ行きたい”っていう夢をさんざん邪魔して
足を引っ張り続けたのは 結局俺でした
他に敵はいません」

コヤチュー部員からのコメント:
今でも自分がもがいている時によく振り返る言葉です!いつも鏡に向かって呟いてます!

13巻123話 心のノート

続いてのエピソードは、ヤンじいとのT-38の操縦訓練シーンの1ページ。

“頭のノート”にメモしておくことと、“心のノート”にメモしておくこと。技術だけでなく、パイロットとしての姿勢や心構えまでも教えてくれたヤンじいとの日々を思い出させてくれる1ページです。

***

さて、ここまで10のエピソードをご紹介してまいりました。

前半では、ムッタが宇宙飛行士として歩みはじめるなかで出会った人々との、印象的なエピソードをお届けしました。
後編では、アスキャンを経て“アストロノート”として認定されたムッタが、いよいよ宇宙へと近づいていく物語が続きます。

地球から月へ。ムッタの歩みとともに進む、後半の10ページもどうぞお楽しみに!

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