幼い日に見た夢を叶えよう…☆ ”ブライアン人形”ができるまで【グッズ制作秘話】

2017.05.14

text by：西谷涉

こんにちは。スタッフのアユミです。

今回は『宇宙兄弟』31巻の限定版記念セットのひとつ、
小山宙哉完全監修”ブライアン人形”の制作裏のエピソードをお届けします♪

”ブライアン人形”がいまいちピンとこないという方は、
こちらの記事をごらんくださいね。：
https://koyama-official.sakura.ne.jp/wp/column/goods_history/44961/?utm_campaign=storydijest0514&utm_medium=news&utm_source=official

『宇宙兄弟』で描かれている数あるドラマのなかでも、
とくに印象深い心を動かされるストーリーのひとつが、エディ＆ブライアン兄弟にまつわるエピソードではないでしょうか。
きっと多くの『宇宙兄弟』ファンの方にとって思い入れのあるブライアン人形を、小山さんが全面的に監修に加わり、何度も何度もやり直しをして、こだわりぬいて作り上げました。

みなさんに手にとってもらう”ブライアン人形”は、
『宇宙兄弟』にとっても、小山さんにとっても、ほんとうに大切な作品です。

とにかくこだわりポイントが多すぎて、盛りだくさんということをまずお伝えしたいのですが、実物をみたときのサプライズも残しておきたいので、こちらのコラムではほんの一部をご紹介します＾＾

小山宙哉完全監修！3Dプリンターで細部のニュアンスも表現

今回のブライアン人形は、できるだけ原作で描かれているものを再現できるように、表現の幅がひろい3Dプリンターで原型を製作。それをもとにオリジナルの金型をつくりあげ、あたまから足元まで360°、小山さんの監修のもとしあげられました。

※実際にお送りするものはデザイン・色味が若干異なる可能性があります。

もちろん本体の後ろに貼りつけられるエディ＆ブライアンの写真つき。
ヘルメットと両腕がまわせるので、ちょこっと動きをつけてもかわいいです。

『宇宙兄弟』でブライアン人形が登場するシーンを振り返ってみると、
じつは、まるみのある宇宙飛行士の人形というだけでなく、
ブライアン人形を”ブライアン人形”らしくしている、いくつかの大事なポイントがありました☆

例えば、遠くからでも光の反射がわかるほど、ヘルメット部分はぴかぴかと反射する素材であること。

月面の岩の上でも、ずっと倒れずに立っていられること。

小学生くらいの子どもが抱えられるくらいのサイズ感であること。

アポロ11号の月面着陸に憧れた当時の子どもが欲しがるおもちゃだったこと。

このような原作の世界観をできる限り大切にしようと、
デザインをはじめ、色味、素材、重量感などを決めていきました。
こちらは小山さんの3Dデータ修正のやりとりの一部。

思わず、原作と見比べたくなってしまうほど、細部までていねいに指示をされていることがわかります。このようなやりとりを繰り返し、より原作のイメージに近づけていきました。

原作では描かれていませんが、ブライアン人形の靴裏のグリップのあしらいもポイント！ブライアンとエディがお部屋で遊んでいるシーンで、段ボールに足跡をかいて月面着陸ごっこを楽しんでましたよね。あのシーンにちなんで、あえてグリップを入れたのです♪

人形の後ろには、原作と同じようにエディとブライアンの写真を貼ってみたり、そのままでももちろん、思い出の写真を貼ったり、メッセージを書き込んでみてはいかがでしょう♪

そのほか、今回はあえてご紹介しない、ちいさな遊び心も隠されているので、
ぜひ本体が届くのを楽しみにしていてください＾＾

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1969年ごろの流行をイメージしたレトロなパッケージ

もともとブライアン人形は、ブライアンとエディの兄弟が子どもの頃、
クリスマスの街角で見かけたニール・アームストロングとバズ・オルドリンの人形を、将来月に行ったときに月面に一緒に並べようと約束をしたものでしたね。

アポロ11号が月面に着陸した1969年。
ブライアンとエディが、おもちゃ屋にならんでいるニールとバズの人形に興奮したように、きっと当時は宇宙を夢見た子どもが世界中にたくさんいたのではないでしょうか。

今回のブライアン人形は、そんな原作の時代設定にもこだわり、
パッケージもしあげました♪

まさに当時売られていて、ブライアンとエディが「かっこいい！」と実際に手に取ったものというイメージのもと、箱のまま飾っておきたいくらい、レトロでアメリカンなしあがりです。
幼いエディとブライアンが思わず「欲しい！」と思っちゃうのもわかりますよね＾＾

雰囲気あふれる月面のイラストは、このブライアン人形のためにクリエイターの方が特別に書き下ろしてくれたもの。
人類ではじめて月面におりたったニール・アームストロングの言葉もしるされています。

「That’s one small step for a man, one giant leap for mankind.
（これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である。）」

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忘れてしまった夢や約束、ありませんか？

「月に行った時、一緒に人形を月面に並べよう」

ジョーカーズのリーダーとして、初めて月に降り立ったエディは、
幼い日の兄弟の約束を30巻でようやく果たすことができました。
50年越しくらいでしょうか…？

小さな頃は「○○になりたい！」とか「○○がしたい！」とか
夢や目標を、まっさらなきもちで言葉にすることができたのに、
大人になると、失敗がこわくなって、
夢をあきらめそうになったり、忘れたふりをしたり、夢をみないようにしたり、子どものときのわくわくにフタをしてしまったこともあるのではないでしょうか。

そんなとき、ブライアン人形を思い出してみてください。
宇宙に憧れた兄弟の長年の想いがつまった人形だから、
あなたが一歩踏み出す勇気を与えてくれるはず。

心の奥に眠ってしまっている夢、
もういちど思い出してみませんか？