ISS長期滞在予定の金井宇宙飛行士☆『SPACE MEETS YOKOHAMA きぼう、その先へ』でその想いを語る! | 『宇宙兄弟』公式サイト

ISS長期滞在予定の金井宇宙飛行士☆『SPACE MEETS YOKOHAMA きぼう、その先へ』でその想いを語る!

2017.10.31
text by:編集部コルク
アイコン:X アイコン:Facebook

[目次]

1.宇宙にまつわるユニークな展示企画の数々☆
2.『宇宙兄弟×ローソン』コラボ☆気になる「からあげクン ブラックホール味」の試食ブースを訪問!
3.金井宇宙飛行士のISS長期滞在ミッション
4.JAXAフライトディレクタ “ダブル大地”登壇!
5.専門家たちを招いての宇宙トークディスカッション
6.金井宇宙飛行士へ応援メッセージフラッグの贈呈

夜空に月が浮かび、きらめくような景観をかもし出す夜の横浜の街。
横浜のシンボルにもなり得る、船を思わせるような形状のインターコンチネンタルホテルが印象的なこの街で、10月26日パシフィコ横浜の国立大ホールにて『SPACE MEETS YOKOHAMA きぼう、その先へ』のイベントが行われ、心待ちにしていた観客達で長蛇の列を作りました。

JAXA宇宙飛行士の油井亀美也さんや大西卓哉さんが出演したこのイベントは、国際宇宙ステーション(ISS)と「きぼう」日本実験棟の成果や未来の展望について、昼の部と夜の部に分かれて語られる一大イベント。
今年12月からISSに長期滞在を予定しているJAXA宇宙飛行士の金井宣茂さんが行うこれからのミッションや想いについて語っていただきました。
今回は『SPACE MEETS YOKOHAMA きぼう、その先へ』夜の部のイベントレポをお届けします!

宇宙にまつわるユニークな展示企画の数々☆

エントランスロビーを抜けたその先には、宇宙にまつわるユニークな展示企画の数々があり、夜の部の開演18:30までの間それらの企画をめぐり楽しみました。

写真が撮れるコーナーがあったり、

着てみたい宇宙服のデザインを投票してみたり、

これらの来場者参加型の企画や、ISSやはやぶさなどの宇宙探査に関する研究紹介や、宇宙日本食の実演、紙コップを使ってのきぼうのロボットアームの仕組みを学べる工作教室、また宇宙グッズなどの販売も行われ多くの来場者を魅了しました。

『宇宙兄弟×ローソン』コラボ☆気になる「からあげクン ブラックホール味」の試食ブースを訪問!


『宇宙兄弟』とローソンとのコラボ企画、“みんなでつくる「からあげクン宇宙で食べたい味」”にて、皆さんから1万を越えるアイディアから、見事にグランプリに輝いた『からあげクンブラックホール味』をなんと試食できるブースもありました!!
この『からあげクンブラックホール味』は、12月5日に全国のローソンで発売開始!
先行してその味を楽しめてしまうのだから、ここで試食できた皆さんはとってもラッキーですね^^

気になるその中身、ちょっとだけお見せしちゃいます★

「黒っっっ!!!!」
さすがはブラックホール味。衝撃の見た目に、思わず秘めていた心の声が漏れ出てしまいます。

そのお味も気になる所ではあるのですが、これは12月5日以降に皆さんで実際に試してみてください☆
>> からあげクンブラックホール味に関する記事はこちら

第1部「きぼうの今と未来〜Before 2020〜」

金井宇宙飛行士のISS長期滞在ミッション


約4,000名の参加者で国立大ホールを満席にした夜の部が開始し、最初のプログラムは「きぼうの今と未来〜Before 2020〜」というトークショー。
登壇者として、JAXAの新世代宇宙飛行士として油井亀美也さん・大西卓哉さん・金井宣茂さんの3名と、JAXAのきぼうフライトディレクタの佐孝大地さん・中村大地さんの2名を迎えてのトークショーが開催されました。

すでにISS長期滞在を経験した油井宇宙飛行士と大西宇宙飛行士の過去の実験の紹介から始まり、12月のISS長期滞在を控えている金井宇宙飛行士の軌道上でのこれからのミッション、「タンパク質結晶生成」「小動物(マウス)飼育」「アジアン・トライ・ゼロG」についての説明が行われました。

「タンパク質結晶生成」では、重力のない環境で地上では中々できない実験を行うことにより、病気を治す薬を作るのに役立てたり、薬を作るためにかかる手間を省けたりなど、質の良いタンパク質を生成することで、地上の研究者と供に将来性のある研究を実現していくためのミッション。

またJAXAが力を入れている実験の一つ「小動物(マウス)飼育」や、アジア各国の学生たちの宇宙への疑問に、無重力環境からその答えを実験を通して発信していく「アジアン・トライ・ゼロG」まで、そのミッションの重要性について語っていただきました。

「健康長寿のヒントは宇宙にある」
元々は自衛隊の医師をしていた金井宇宙飛行士。
元パイロット出身の油井宇宙飛行士や大西宇宙飛行士とは、きっと異なる価値観や考え方を持っており、お二人は金井宇宙飛行士の今後のご活躍に期待を込めて声援を送りました。

JAXAフライトディレクタ “ダブル大地”登壇!


ここでJAXAのきぼうフライトディレクタ 佐孝大地さん・中村大地さんの2名が登場。
そう、お二人の名前はお気づきの通り、偶然にも名前が一緒!
登壇時「2人合わせて、ダブル大地です!」と軽快に名乗り、会場中のつかみはバッチリです☆

あまり知られていないフライトディレクタというこの仕事。宇宙飛行士がISSに滞在中、地上ではきぼう運用管制室の中から実験のサポートをしたりする方々。
宇宙でミッションをこなしていくには、こういった地上からの協力やチームワークがあって実現していけるものなんですね。

ダブル大地のことを「この2人は私のボス」と語る金井宇宙飛行士。
ダブル大地からも「ぜひ、楽しんできてほしい」との一言を受け、

「たくさんの方にがんばってくださいと言われることが多かったけれど、“楽しんできてください”と言ってもらえたことがとても印象的で、私自身ルーキーとして、仕事を成功させなくちゃと結構思い詰めていた部分がありましたが、宇宙を楽しんで、無事に帰って参ります!」

と、金井宇宙飛行士から力強いお言葉をいただきました!

第2部「きぼう、その先へ〜From 2020 to 2030〜」

専門家たちを招いての宇宙トークディスカッション

休憩を挟み、次のプログラムは「きぼう、その先へ〜From 2020 to 2030〜」というトークショーへ移りました。
登壇者は、先ほども登壇した新世代宇宙飛行士の油井宇宙飛行士・大西宇宙飛行士・金井宇宙飛行士の3名と、元JAXA宇宙飛行士で内閣府宇宙政策委員会 委員の山崎直子さん、宇宙科学研究所副所長/JAXA宇宙探査イノベーションハブ ハブ長の國中均さん、JAXA国際宇宙探査推進チームの佐藤直樹さん。
専門家を交えて、「国際協力」「無人×有人/人×ロボット」「非宇宙の民間企業参入」をテーマとしてディスカッションが行われました。

このディスカッションの中で、「宇宙は新しい概念を生み出すところ」と定義する國中さん。
宇宙がより身近になってきた今の時代、宇宙食一つの例をとってみても民間企業の技術を応用し宇宙への一歩を確立していくことはとても有効に思えますね!

また、事前に配布された赤と青の紙を使用して、会場では「あなたは月に行きたいですか?それとももっと遠くへ行きたいですか?」など、来場者参加型の簡単なアンケートが行われ盛り上がりを見せました。

金井宇宙飛行士へ応援メッセージフラッグの贈呈

9月30日に筑波宇宙センターで行われた特別公開で、来場者たちがミッション成功を祈って金井宇宙飛行士に向けて書いた応援メッセージフラッグ。
ここで、ダブル大地が再び登壇し、皆さんの想いがたくさん詰まった旗が彼らの手から金井宇宙飛行士へと贈呈されました。
金井宇宙飛行士からは笑顔がこぼれ、会場中を拍手が包みました。

油井宇宙飛行・大西宇宙飛行士・金井宇宙飛行士を新世代宇宙飛行士と世間では呼びますが、金井宇宙飛行士は、
「本当の意味での新生代宇宙飛行士は、会場にいる小さいお子さんたち。将来の宇宙開発を背負って立ち、月から色々な情報を発信してくれたり、我々に宇宙開発のロマンを見せてくれるのではないかと思います」
と、次の世代を担う子どもたちに向けたメッセージとともに、感謝の気持ちを表しました。

これからISS長期滞在をしていく彼は、きっとミッションををこなし大きく意味のある宇宙開発の一歩を進めてくれることでしょう。
今回のイベントに参加し、金井宇宙飛行士たちから希望を与えられたのと同時に、金井宇宙飛行士にとっても宇宙に興味を持つ多くの人たちの応援がきっと彼の今後の活躍の励みになっていくのだと思います。
金井宇宙飛行士、どうかご無事で。宇宙を楽しんできてください!!

>>金井宇宙飛行士を応援しよう!公式Twitterはこちら

<スタッフプロフィール>
ゆみ

星空をこよなく愛する宙ガール☆天文初心者のため勉強中です。
温泉と旅も大好き。いろんな所をめぐって、その魅力をお伝えします^^