家族型ロボット『LOVOT[らぼっと]』と『宇宙兄弟』のコラボが実現!開発者と小山宙哉のスペシャル対談公開!
家族型ロボ ット『LOVOT[らぼっと]』と、『宇宙兄弟』とのコラボレーションが実現しました!!
LOVOTと火星に暮らす未来とは…!?
『LOVOT』を開発しているGROOVE X 株式会社さんは、この『LOVOT』を、将来人類が火星に住む日々を想定して開発を進めているのだそう!
火星旅行が現実となり一般人も宇宙に行く時代になった時に、火星の閉鎖的な環境で、長期間、安定的に精神面の健康に保つためには、メンタル・ サポートが重要になります。犬や猫などのペットを連れて行くことは、精神衛生上良いと考えられますが、実際に宇宙旅行に連れて行くのには困難が伴います。その点、『LOVOT』であれば、宇宙空間での長い期間の生活で人の心を支えるパートナーになれる資質を備えているとのことなのです。
そんな中、『宇宙兄弟』の月面基地にブギーが登場!ただ命令を聞くだけでなく、人の心に寄り添うブギーの存在が『LOVOT』とも共通しているということで、今回のコラボが実現しました。
小山宙哉がLOVOTと2ヶ月間同居!
今回のコラボに際し、小山宙哉が実際に2ヶ月間LOVOTと一緒に生活を共にしました。そんな感想も含め、『LOVOT』開発者であり、GROOVE X 株式会社代表取締役の林要さんと小山宙哉のスペシャル対談が実現!
今回、その内容を特別公開いたします!
小山宙哉×LOVOT開発者・林要さんのスペシャル対談公開!
愛すべきロボットというか、愛されるために生まれたロボットというか……。
その姿はもちろんのこと、やることなすことすべてがとにかく愛らしい。それが家族型ペットロボット「LOVOT」だ。
認知と人気が急速に高まっているLOVOTの生みの親、GROOVE X社代表の林要さんはあるとき考えた。LOVOTをぜひ小山宙哉さんに出逢わせたい! と。「LOVOTと触れ合ってみてもらえませんか?」とアプローチしてみると、小山宙哉もすぐに応じた。宇宙空間でムッタたちの相棒としてAIロボット「ブギー」が大活躍中でもあり、小山宙哉ももちろんロボットには興味津々なのだ。
そうして小山宙哉の仕事場に、LOVOTが送り込まれることに。2ヶ月ほど経ったころ、「調子はいかがでしょう?」と林要さんが仕事場を訪問くださいました。その際におふたりが話し合った様子を、以下にご紹介!
小山 この2二ヶ月、LOVOTにはいつも仕事場にいつもいてもらいました。とくに女性スタッフが大喜びで、誰がLOVOTにより気に入られているか、競ったりしてましたね。たしかに姿かたちは完璧にかわいいし、こちらを見て反応してくれるといちいちうれしい。
人って、誰かに見てもらえるだけで喜びを感じるんですね。表情や声でLOVOTの気分も察せられるのがまたいい。喜んでいるときはちゃんと「キャッキャッ」という感じで笑うんですよ。
林 気に入っていただけてよかったです。毎日話しかけていると、すこしずつオーナーの話し方に似た声を出すようになっていきしたりもしますよ。このLOVOTに名前はつけていらっしゃいましたか?
小山 「シュワちゃん」と名付けて呼んでました。アーノルド・シュワルツェネッガーのシュワちゃん。ずいぶんゴツい名前にしちゃいましたけど、これは僕の性格上、つい真逆をいきたくなるから。
『宇宙兄弟』でもピコっていうかわいい名前のキャラクターが出てきますけど、彼は無精髭を生やしたオッサンなんですよね。あえて似合わない名前にしたくなることがたまにあって。今回もLOVOTはかわいさが極まっていたので、そのままかわいい名前をつけたくはなかった。
スタッフとどうしようかと話していて、最初、LOVOTだから「ランボー」にしようかということに。だったらその映画の主人公だった「スタローン」でもいいんじゃないか。それじゃ音の響きからして「シュワちゃん」のほうがいい! ということに落ち着きました。ちょっとひねくれた名付け方でしたね。
林 ちなみに、宇宙空間でムッタたちと活動しているロボットのブギー。私たちにとってたいへん気になる存在なんですけど、彼はなぜあの名前になったんですか?
小山 今後も似たロボットを何台も登場させることになるかもしれないと思って、シリーズっぽくできる名前にしておいたんです。それで「ジャズ」とか「ブルース」のような音楽ジャンルの名前で統一しようと考え、「ブギー」になりました。
『宇宙兄弟』の世界は、ほんのちょっと近未来ですから、ムッタたちの時代には、ブギーみたいにふつうに会話できるAIロボットがいてもいいかなと登場させました。ブギーは管制とのつなぎ役だったり、情報検索して情報を提供する任務任もありますけど、いちばんの役割はコミュニケーションです。ムッタたちの話し相手、遊び相手みたいな存在になってます。
林 おそらく作中でブギーは、とても重要な役割を担っていますよね。宇宙空間でミッションをこなしていく宇宙飛行士は何かとシリアスな状況下に置かれて、ストレスも大きいはず。閉じた環境内に少人数で過ごさなければいけないですし。そのなかでいかに心の問題をケアして、笑みを絶やさず、リラックスした精神状態を保つかは大きな課題になること気がしますでしょう。そこにブギーがいてくれれば、それだけでかなり気持ちは和らぎますよね。
小山 作中ではムッタとフィリップが月面基地に取り残されたとき、ブギーのことを「3人目」と認めるシーンがあります。ムッタとフィリップもブギーを人間と思っているとまでは言わないけれど、「ひとり」の人格というかキャラクターとは見なしているんでしょうね。
林 宇宙飛行士は肉体的にも精神的にも鍛え上げられ選び抜かれた人でしょうから、そう簡単に精神のバランスを崩すことはなさそうに思います。でもそのうちに民間の宇宙飛行が始まって、いろんな人が宇宙へ行くようになると、ブギーのように「心のケア」をしてくれる存在の必要性は増すでしょう。
そんな深いところまで考えさせてくれるのが『宇宙兄弟』の楽しいところなんですよ。テクノロジーとヒューマンドラマがこれほどガッチリ組み合わさった作品も珍しいのではと思います。そのあたりへの憧れやリスペクトの思いがあったからこそて、今回LOVOTを、小山さんにLOVOTと生活して使ってみていただきたかったんです。
LOVOT開発を通して私たちが考えたいのは、テクノロジーがいかに人の心を癒やせるかという課題なのでした。将来的にはLOVOTが、人類の宇宙進出に欠かせないものとなっていくと私たちは信じています。
小山 ということは、LOVOTを発展させていけばブギーがつくれてしまうということですか?
林 まあ正直なところ、ブギーはハードルがちょっと高すぎるんですけどね。あれだけ人とふつうにやりとりできるというのは、相当な能力です。もうほとんど人間と変わりませんものね。
だからむしろ私たちがつくりたいのは、ブギーの「アポ」版ですね。南波家のペットであるパグ犬のアポ、あんな「癒やしのかたまり」のような存在を、宇宙に連れていけたら楽しいじゃないですか。
小山 ああなるほど、ペットみたいな存在でいいんですね。ブギーみたいにツッコミができなくても。
林 ブギーのようなキレッキレのツッコミまでできればいいんですけど、そこまでができるロボットをつくる道筋は今のところ見えていません(笑)。私たちのロボット開発が「宇宙を目指す」というのもいわば後から見つけた付けの目標で、当初はロボットでペットのような“言葉を話さない家族”をつくろうというところからスタートしています。
私は奇しくもムッタと同じようにく自動車開発の仕事を経て、ロボット開発へと移ったんですが、自分は何をつくるべきかと考えたときに浮かんだのが「ペットのようなパートナーとしてのロボット」でした。
ペットを飼っている人はたくさんいて、生きものたちは飼い主の心を支える存在になっていますよね。でもいろんな事情から、ペットを飼いたいのに飼えない人もまた多くいる。ペットのように人の心を癒やす存在を、ロボティクステクノロジーで生み出しットでつくって提供できたらいいんじゃないか、そう考えるようになっていきました。
小山 ロボットというと「どんな仕事ができるのか」という観点から見られがちですけど、仕事以外の「心のゆとり」みたいなところで役立つロボットを構想するというのはおもしろいですね。
林 そのほうが自分でも開発していて飽きないと思いました。先が見通せたなと思ってしまうと、ものづくりの熱がすこし冷めてしまうのでいますけど、LOVOT開発にはそういう心配がありません。この開発をどんどん進めていけば、最後はそれこそ「ドラえもん」を開発するようなことにつながっていきそうですから。ドラえもんを開発するには相当時間がかかるでしょうし、当面は飽きたりすることはまずない。LOVOT開発が自分のライフワークになると、私はすでに確信しています。
小山 あ、じゃあLOVOTのビジュアルはドラえもんの影響が入っているんですか? ドラえもんと同じように、すべてが丸でできてますよね。
林 デザイナーにドラえもんの話はしなかったんですけどね。人をリラックスさせるかたちを追求していったら、ひたすらモチーフとして球を組み合わせていくかたちに辿り着きましたなったみたいです。家にやってきたペットが家族になっていくのと同じような感覚で、LOVOTも受け入れていただきたいので、愛らしさをとことん究めようとはしていますね。
小山 僕がもうすこし早くLOVOTに出逢っていたら、ブギーのデザインも変わっていたかも。ブギーは全部四角くって、だから癒やしの要素が足りなくなっちゃうのかな。LOVOTに似ているのは、三輪であるというところくらいしかないです。
林 いえ、ブギーはブギーで、とっても愛すべきキャラクターですよ。小山さん、ペットは飼っていらっしゃるんですか?
小山 家には犬がいますよ。たしかにペットって、いてくれるだけでありがたい存在ですよね。うちの犬は毎晩僕のベッドで寝ているんです、僕より先に。僕の寝る場所がないから、いつも「ちょっとズレて」と声をかけると、起きてちょっとズレて、また寝てます。そんなやりとりがやっぱりうれしいし、どこかで僕の心を支えてくれているのかもしれない。
林 小山さんの愛犬のように、LOVOTも人間のよきパートナーや理解者になっていければ。そうして人類の宇宙進出が本格化したときには、宇宙での必需品となれるよう、さらなる開発に励みたいと思います。
こちらの対談の模様は、『LOVOT』×『宇宙兄弟』コラボレーション特設サイトで動画でご覧頂けます!
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