月は、唯一人類が降り立ったことのある地球以外の天体で、夜空の中では簡単に見つけることのできる一番身近な天体とも言えるでしょう。
神秘的かつ魅惑的な存在で、世界中で様々な見え方に例えられていたりします。
今回は、“意外と知らない「月」の話”の第2弾をお伝えします!
月に例えられるもの
月に見える模様を見て、皆さんはどんなものを思い浮かべますか?
月は唯一肉眼でも模様を見ることのできる天体ですが、その地域や国で馴染みのあるモチーフを模様から思い描き、見え方の解釈が異なるようです。
- 餅をついているうさぎ(日本・韓国)
- ロバ(南アメリカ)
- 本を読むおばあさん(北ヨーロッパ)
- 女性の横顔(東ヨーロッパ)
- 薪をかつぐ男(ドイツ)
- ヒキガエル(中国)
- ワニ(インド)
- 吠えるライオン(アラビア)
等
「女性の横顔」や「ヒキガエル」は、月の白い所を見ていくと、そういった形に見えてくるようです。
日本では、暗い部分を見て「餅をついているうさぎ」を思い浮かべる人も多いと思いますが、国によって、また地域によって随分月の印象は異なるもので、そういった違いも中々興味深いものですね。
月は誰のもの?
月面に立てられたアメリカの星条旗はとても有名です。
月面に着陸したアポロ11号の宇宙飛行士は、月面にアメリカの星条旗を立てましたが、これはアメリカが月の領有権を主張するものではありませんでした。
月は誰かのものであったりはしないのでしょうか?
この疑問に対する答えとしては、「月の土地はどの部分であっても、誰の所有物でもない」ということです。
これは、1967年に発効した「宇宙条約」(月その他の天体を含む宇宙空間の探査および利用における国家活動を律する原則に関する条約)が存在するためとなります。
「宇宙条約」の第2条にはこうあります。
「月その他の天体を含む宇宙空間は、主権の主張、使用若しくは占拠又はその他のいかなる手段によっても国家による取得の対象とはならない」
つまり、月その他の天体の土地の領有権を主張することができないということです。
「宇宙条約」は、国際的な宇宙法の基礎となった条約であり、宇宙空間と天体の探査や利用についての基本原則が定められています。宇宙天体の領有禁止の他にも、宇宙活動が国際法に従って行なわれること、また軍事的利用の禁止などが含まれています。
近年では民間人の月旅行等も話題となり、今後も宇宙ビジネスはさらに需要が高まっていきます。
永年遠い存在でしかなかった宇宙は宇宙機関だけではなく、民間にも手を延ばし始められ「みんなの宇宙」へと変わりつつあるということです。
ちなみに今年は、人類史上初めて月に着陸してから50周年の年。
それを記念して「宇宙兄弟」では、“moon LANDING 50th ANNIVERSARY”と題し、記念ロゴを作りました☆
月面着陸したのは、50年前(1969年)の7月20日で、あと2ヶ月程と実はもうすぐなんです。
「月」への関心がより一層さらに高まりそうですね^^
理解を深め、ぜひ身近な宇宙のこれからにも注目をしてみてください。
[宇宙の豆知識]意外と知らない「月」の話
地球唯一の衛星で身近な天体ですが、私たちが考えるよりも未だに謎の多い天体でもあります。
意外と知らなかったことの多い「月」について解説します☆
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<スタッフプロフィール>
ゆみ
星空をこよなく愛する宙ガール☆天文初心者のため勉強中です。
温泉と旅も大好き。いろんな所をめぐって、その魅力をお伝えします^^