誰よりも宇宙を目指していた少年★リックがいたから
ピコ・ノートンとビンセント・ボールドはリックがいなかったら、宇宙を目指すことはなかった?
『宇宙兄弟』に登場するリックをご紹介します。
同じ土地で生まれ育った3人の少年は来る日も来る日もロケットを作り、宇宙のテレビや本を読み語り合い…
明るく情熱的なリックは先頭を切って宇宙をまっすぐに目指していました。
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「俺は将来管制官にな彼等と
宇宙飛行士になったビンスに指示を送る
そのビンスはピコの作った宇宙船に乗る」
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宇宙を夢みて3人は成長してゆきますが、やがて進学進路を決める時期に。
宇宙を目指す事を両親から反対され、
ビンスとピコは宇宙を目指すことを一度諦めることに…。
それを聞いたリックは
宇宙に憧れる3人が出会えたことの奇跡をうったえ
自分は絶対に諦めない.。と
「いつも宇宙を向いている」という誓いのサインを交わすことを求めました。
しかし、もう宇宙を目指さないと決めたビンスとピコは誓うことができず仲たがいをしてしまい、和解をする間もなくリックは事故で帰らぬ人となってしまいました。
亡くなった親友リックの思いと彼への償いの気持ちを背負ってビンスとピコは宇宙をめざすことを心に誓います。
何十年越しの願いと思いを乗せビンスは月へ飛び立つ
本当はリックが座っていたかもしれないキャップコムの席は運命に導かれるようにムッタに託されることになりました。
ビンスの着陸をリックの墓石の前で待つピコは
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「さあ俺たちの着陸だ
お前のおかげだ。リック
おまえがいたから俺はここまでやってこれた
お前への恩も
償いも全部
これを実現させることでしか
返せないと
ずっとおもってやってきた
ビンスの野郎もたぶん同じだ
さあ奇跡の瞬間だぞ」
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といままで抱えてきた思いを語りました。
リックのRはRealのR
ビンスのVはVictoryのV
ピコのPはPowerのP
そして、
ムッタのMはMiracleのM
リックがいなければ成し得る事はなかったかもしれない「夢」の実現。リックの思いをムッタに託して。
夢は”現実”にかわり、奇跡の宇宙へ。決して消えることのない3人の絆。
ムッタがキャップコムとして導き、ピコが開発指揮をとった新型アルタイルでビンスが月面に無事月面に着陸。
ピコとビンスが名付けたその着陸船の呼び名は
「Rick」★
リックと共に宇宙へ。