【宇宙兄弟メシ】 第3回 シャロンのフルーツジュース | 『宇宙兄弟』公式サイト

【宇宙兄弟メシ】 第3回 シャロンのフルーツジュース

2016.08.10
text by:樹咲リヨコ
アイコン:X アイコン:Facebook
第3回 シャロンのフルーツジュース

第3回 シャロンのフルーツジュース

シャロンのフルーツジュースって?

3巻#19『スタート』で登場する、シャロン特製フルーツジュース。第1次、第2次とJAXAの宇宙飛行士選抜試験をトントン拍子で進んでしまったムッタ。これでいいのかと思い悩むムッタが訪ねた時にシャロンが作ってくれたフルーツジュースだ。

登場シーン 3巻#19『スタート』P6

いつでも背中を押してくれる。母のような存在・金子シャロン。

オバケが出る噂のある、森の中の天文台。
ある日の夜、ムッタとヒビトは暗い森の中を抜けてシャロンを訪ねていった。

「ここに望遠鏡があるってきいたんで来ました!」
雑誌に載っている、大きな月の写真。

「ここで月みたら、こんな風に見えますかっ?」
ドキドキしながら質問してきたムッタと、ひょうひょうとしていたヒビト。
その雑誌の写真を見て、シャロンは笑顔で二人を迎え入れた。

それから20年—。弟・ヒビトは宇宙飛行士になり、月に行くためNASAで訓練の真最中。上司に頭突きして職を失い、くすぶっていったムッタは、弟(と母)の計らいでJAXAの宇宙飛行士選抜試験真最中。

書類審査を通過してしまったムッタは1次試験を受けることをためらい、シャロンの元を訪ねていた。

ヒビトに負けたくなくて宇宙飛行士になるために何が必要か調べて勉強したり、たくさんの楽器がある中トランペットを選び、その理由が「この中で一番音がでにくい」だったり。

そんな子供だったムッタが1次試験を受けることをためらっていた。踏み出そうとしないムッタに、シャロンがかけた言葉。

あなたにとって一番金ピカなことは何?

いつだって見守り、背中をおしてくれる。
天文学者・金子シャロンは、南波兄弟にとって母のような存在なのだ。

シャロンと兄弟のセッション♪

シャロンのピアノ、ヒビトのギター、そしてムッタのトランペット。一番音が出にくいから選んだ、何にでも挑戦しようというムッタの強い気持ちが表れている。

シャロンのフルーツジュース
ただ何となく憧れだけで3次試験まできてしまって、これでいいのだろうかと思い悩みながら訪ねてきたムッタに出したフルーツジュースね。このジュースはムッタやヒビトが遊びにくるたびに何度も出したわ。簡単なメニューだけれど、旬の果物を色々使って季節を楽しんでみてね。色が変わりやすいので、切ったらすぐにミキサーに、ミキサーの後はすぐに飲んで欲しいわ。フルーツと牛乳で、子どものおやつにもぴったりよ。

材料(2人分目安)

バナナ1本
リンゴ1/2個
オレンジ1個
牛乳350cc
お好みで

他、桃や苺など旬の果物をお好みで♪

作り方

【1】
リンゴは皮をむいて種の部分を取り除きます。オレンジは内側と外側の白い部分を取り除きましょう。それぞれ一口大に切り分けておきます。そのままでもOKですが、口当たりを滑らかにする為、バナナの筋、オレンジの白いふわふわした部分を取り除きます。

【2】
1の材料と牛乳を20秒程度ミキサーにかけます。

【3】
氷をお好みの量入れたグラスに注ぎ、完成!


シャロンが建設を夢見ている月面天文台は、空気のゆらぎに邪魔されない月面で、地球上からは観測できない深宇宙を観るためのものである。
チリのアタカマ砂漠にあるアルマ望遠鏡はパラボナアンテナ66台を組み合わせた巨大電波望遠鏡で「宇宙に一番近い望遠鏡」と言われており、宇宙の起源にも迫ろうとしている。
そんなアルマ望遠鏡の本、宝島社『アルマ望遠鏡が見た宇宙』は国立天文台の公式ガイドブックとして販売中だ。
美しい写真も豊富なこの本は、多くの天文ファンに薦めたい一冊である。


宝島社『アルマ望遠鏡が見た宇宙』
著者:平松正顕 / 渡部潤一監修 / 価格:本体1400円+税
国立天文台のウェブサイト

宇宙兄弟名場面 3巻#19

悩むなら、なってから悩みなさい—

恐らく多くの宇宙兄弟関連本やランキング、好きなセリフなどで何度も取り上げられたであろう名場面だが、やはり今回はここを紹介したい。

家族を持つケンジが抱えている重さ、せりかさんが持つ将来に対しての強い志。
そんな二人の想いとは違い、自分には大してなにもないのに浮かれてここまできてしまったと悩むムッタ。
そんな「これでいいんだろうか」という気持ちは、シャロンとの会話でほぐれていく。

最初の動機なんてみんな大差ないわよ。
入口は夢見る少年少女よ。

『宇宙』という響きは、日常からは少し遠く時にファンタジーのように感じてしまうだろう。しかし宇宙兄弟に登場するキャラクターたちはまるで現実に生きているかのようにその存在を感じさせてくれ、私たちは彼らに親近感を抱く。

彼らが放つ言葉は、現実の私たちの心に力や勇気、優しさを与えてくれる。シャロンのこの言葉もその一つだ。

何かを選択しようとした時、或いは自分の想像とは違う未来への道が広がっている時、誰かに背中を押されなければ動けない時がある。自分自身に『絶対』や自信がなく、本当にこれで良いのだろうかと不安になる。
南波兄弟を、その二人の成長をずっと見てきたシャロンが、とても自然に、でも確かに優しく背中を押すのだ。

悩むなら、なってから悩みなさい—

何かの道に進みたいと思って周囲を見渡した時、周りの人の凄さに圧倒されて“自分なんか”と思ってしまう時がある。
でも、きっと最初は皆同じ。気後れせずに進めばいい。
そんな想いを感じさせてくれる#19『スタート』なのだ。


26『3次元アリ』に登場する野淵さんのモデルは宇宙飛行士の野口聡一さんで小山先生との食事の際この話をされたそう。野口さんの著書『宇宙においでよ!』や各公演で3次元アリの話をされている。
ちなみにアニメ版では宇宙飛行士が実名登場して本人役の声優を担当しており、#13『3次元アリ』では野口聡一さんご本人が声をあてられた。実写映画版にも本人役で登場している。

学研から出ている宇宙飛行士ファンブックには野口さんのロングインタビュー、大西宇宙飛行士とアニメのムッタ役・平田広明さんの対談も載っている。
ぜひチェックしてみてほしい。

兄弟の背中に手をあててくれた毛莉さんも、毛利衛さんとして実名登場している。

TVアニメ宇宙兄弟オフィシャルファンブック/学研
上記で紹介した野口さんインタビュー、平田さん×大西さんの対談の他、小山宙哉先生とアニメ宇宙兄弟第6期ED担当、フラワーカンパニーの鈴木圭介さん対談、平田広明さん&KENNさんの宇宙飛行士体験レポート in JAXA など盛りだくさん!

1次試験、2次試験…予想を超えて、とんとん拍子に3次試験へと進むことになったムッタ。本当にこれで良いのだろうか…そんな不安と自信のなさを抱き母のような女性・シャロンの元へ足を運ぶ。「悩むなら、なってから悩みなさい—」いつでも背中を押してくれるシャロン。そして3次試験が始まった—。
宇宙兄弟3巻、好評発売中!

樹咲リヨコ(きさき・りよこ)
デザインやイラスト、ナレーションなどを仕事にしているフリーランス。宇宙兄弟や宇宙が大好きで、宇宙兄弟や宇宙の魅力をもっとたくさんの人とわかちあいたいと思っている。特に好きなキャラクターはムッタ、好きなセリフは「人生は短いんだ。テンションのあがらねえことにパワー使っている場合じゃねえ」。いつか宇宙に行ってみたい。
WEB Site / Twitter