ISSに滞在中の前澤友作さんと小山宙哉が対談!
日本時間 2021年12月18日 20時30分。
ISSに滞在中の前澤友作さんから、小山宙哉に電話が!
通信にタイムラグはあるものの、クリアに聴こえる前澤さんの声と、
少し緊張気味の小山宙哉の声。
『宇宙兄弟』作者・小山宙哉が宇宙にる前澤さんと繋がった時間をダイジェストでお届けします。
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スタッフ:
・・・・・・まもなく前澤さんの声が聞こえてくると思います。よろしくお願いします。
前澤:
…Can you hear me? This is MZ.
小山:
おぉ。こんにちは。聴こえますか? 小山です。
前澤:
こんにちはー。
どうもどうも。はじめまして。前澤です。
小山:
はじめまして。小山です。
(宇宙兄弟スタッフ:歓声&拍手)
小山:
前澤さん、宇宙到達おめでとうございます。
打ち上げも、ISSに乗り込む瞬間も、生で見ていました。おめでとうございます。
前澤:
ありがとうございます。
小山:
それから、宇宙兄弟を紹介していただいてありがとうございます。
前澤:
いえいえ。昔から見ていまして。普通に、ファンなんです。
小山:
ありがとうございます。
前澤さん、どうですか、宇宙は。いろんなモジュールに入れますか?
前澤:
NASA、ESA、JAXAで、訓練を受けさせてもらっていたので、全モジュールに入らせてもらいました。
ISSツアーの様子もYouTube動画で公開予定です。(2022/01/29公開済み)
小山:
それは楽しみですね。
前澤さんの楽しそうな様子が伝わってきて、こちらも楽しんで見ています。
前澤:
やっと無重力にも慣れて、皆さんと仲良くなれた矢先に、あと2日で帰らないといけないので、ちょっと寂しい気持ちもありますが。また来たいと思います。
小山:
いいですね。「また来たい」というのは。キューポラには、入れましたか?
前澤:
キューポラ入りましたよ。たくさん過ごしました。
小山:
いいですね。
前澤さん、シガー・ロスの『Hoppipolla』という曲をご存知ですか?
前澤:
すぐには曲が思い出せないのですが、こっちで聴くといいですか?
小山:
前澤さんが持って行かれた27巻の、せりかが泣くラストのシーンは、8巻くらいを描いている頃に、シガー・ロスの『Hoppipolla』を聴きながら考えていたので、ISSの窓から、地球を見ながら聴いてもらうといいんじゃないかなって。
僕もやってみたいなぁって思っているんです。
前澤:
そうなんですね。地上に言って、すぐに送ってもらうようにします。
小山:
ぜひ試してください。すごくいいと思います。
前澤:
シガー・ロスは僕も好きなので聴きますね。こっちでは、Radioheadをいっぱい聴いていて、『No Surprises』という曲がめちゃ合いました。
小山:
Radioheadもいいですね。
まだ大丈夫ですか? けっこうゆっくりしゃべれるようで嬉しいです。
前澤:
宇宙兄弟の話もたくさんしたいんですけど。
小山:
そうですね。宇宙と繋がっていると思うと。
前澤:
先日公開したYouTube動画では、シャロンさんの話だけになってしまったんですが、あの3倍ぐらい話しているんですよ。
ノーカットバージョンをぜひ見ていただきたいです。
小山:
それは嬉しいですね。
前澤:
好きなシーンを3つ挙げていたんですが、そのうちの1つが、ムッタがシャロンさんをハグするあのシーンだったので。
小山:
僕も好きなシーンです。好きなシーンを聞かれたら一番に答えるくらい。
前澤:
あそこは、もう、毎回泣けます。ありがとうございます。
小山:
いえ、こちらこそありがとうございます(笑)。
前澤:
今も、小山先生と話が出来ていて、この話ができていること自体に泣けてくるんで。
小山:
せりかみたいに、涙がぶわってなるかなっていうのも、ちょっと試してもらいたいんですけど(笑)。
でもね、濡らしちゃまずいですからね、機材とか。
前澤:
いやいや。水を飲んでいても、しょっちゅうこぼすんで、大丈夫です(笑)。
実験設備の近くでやっちゃうとまずいですけど。
けど、せりかさん、実験モジュールの前で泣いたのか。
小山:
そうですね。きぼうモジュールの中で泣いちゃってますよね。
前澤:
そうですよね。きぼうの中、実験だらけなので怖いんですよね。行くの。
小山:
宇宙飛行士の方との様子を聞こうかなと思っていたんですが、どんな感じですか。
前澤:
クルードラゴンの4人と、ソユーズのメンバー3人に我々3人が合流して、合計10人の共同生活をさせてもらっています。
とにかくみなさんフランクで、いい方です。クレバーだし、こだわりを持っていて。
飛行士の方を見ていると、刺激になりますね。
小山:
なるほど。
たしかにそうですね。全員一流っていう。素晴らしいですね。
前澤:
小山さんが描いたロシアの訓練。ヒビトが訓練するときの描写がほんとうに細かくて。我々も、GCTCで訓練しましたが、「この通訳ってこの人のことじゃないか」とか、「この部屋ここじゃないの」とか。かなり具体的に描かれているので、びっくりします。
小山:
本当ですか。嬉しいですね。
僕はロシアに行けなかったので、取材した情報のみで描いていて。
前澤:
そうなんですか。小山先生って実は、隠れ宇宙飛行士なんじゃないかって、みんなで言っていたくらいなんです(笑)。
小山:
そうなんですか(笑)。
名前に「宙」が入っているので、宇宙好きって思われているんですが、それはたまたまなので(笑)。
前澤:
いやぁ、本当にびっくりしました。
小山:
宇宙飛行の中で、何か印象に残った出来事とか、発見とかありますか。
前澤:
最初にステーションを目の前で見た時の感動が、やっぱり忘れられないですよね。
あとは、地球をずーっと見ていますけど、日の入りと日の出が最高ですね。
小山:
ああ…。
前澤:
宇宙との間の、境界線なんですかね。大気の層なのか。むちゃくちゃいい様子なんですよ。
写真で再現できないんですよ。
肉眼でしか体験できない、本当に貴重な体験をさせてもらっているなって感じます。
小山:
そうなんでしょうね。想像すると。
宇宙から、日本の地形とか、地元の千葉とかご覧になれましたか。
前澤:
あ、見えました。見えました。いろんな国のいろんな地形を見てますけど、日本の形はやっぱりカッコいいですね。
MCC:・・・・・・お話し中失礼します。MCCです。残り3分です。
小山:
最後の質問ですが、YouTube動画でカットされてしまった、宇宙兄弟の好きなシーンを聞かせていただいていいでしょうか?
前澤:
僕、弟がいるんですよ、二つ下の。だから、とにかく兄弟愛にぐっときちゃいまして。ムッタとヒビトはもちろんなんですけど、エディとブライアンもぐっときて。月で人形を並べるシーンとか、最高だなあと思って。
小山:
なるほど。ありがとうございます。
前澤:
あと、男の友情も好きで。ビンスさんとピコさんと、リックさんの。リックの果たせなかった夢を、ビンスとピコがね。リックはいなかったけど、ムッタが代わりにやってくれて。3人で実現してくれたっていうシーンですね。
小山:
なるほど。いやあ、嬉しいです。
ありがとうございます。ぜひまた。いつかお会いできれば嬉しいです。
前澤:
ぜひぜひ地球で、お会いできれば。
小山:
地上でお会いしましょう。引き続き楽しんでください。
前澤:
楽しかったです。無事に帰還しますので、また地球上でもよろしくお願いします。
小山:
よろしくお願いします。ありがとうございました。
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前澤さん、お話ありがとうございました!
▼プロフィール
1975年千葉県生まれ(46歳)
1998年に有限会社スタート・トゥデイ(現、株式会社ZOZO)を設立し、2004年にファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を開設。2007年に東証マザーズに上場、2012年には東証第一部に上場し、2017年には時価総額1兆円を突破。2019年にヤフー株式会社との資本業務提携を発表すると同時に、同社のCEOを退任。直後に株式会社スタートトゥデイを立ち上げ、2021年からは実業家前澤友作の第二創業として、自社事業を含む13の事業を始動。また、「お金贈りおじさん」として総額約32億円を配布し、前澤式ベーシックインカム社会実験を実施するなど、社会課題解決に取り組んでいる。