みんなでwai wai!~宇宙兄弟15周年記念イベントレポ~
9月22日に発売された宇宙兄弟最新43巻、みなさんはもう読まれましたか?
月面を離れ地球帰還中のムッタたちに襲い掛かったトラブル。6人全員が無事に帰還するため、クルーそして地上スタッフが各々自分の役割を全力で進めていきます。
キャラクターひとりひとり、作品で描かれてきたひとつひとつがすべてつながってくる43巻、何度も読み返したくなりますね。
さて去る9月9日、東京池袋で宇宙兄弟15周年記念イベントが開催されました。
久しぶりのリアルファンイベント、そしてなにより原作者の小山宙哉先生のお話を直接伺える機会ということもあり大変な高倍率。
今回のイベントには筆者もいちファンとして応募し夜の部に当選し、今回のレポート記事を書かせていただくことになりました。
あたたかさと笑いであふれた宇宙兄弟15周年記念イベントをファン目線たっぷりでお届けいたします!
目次
・ワクワク、バクバク!『宇宙兄弟』15周年イベント
★物販・展示スペース特集
・『宇宙兄弟』にたっぷり浸れる展示スペース
・愛があふれる、熱いメッセージいっぱいの“あのバナー”
・記念グッズや再販のあった物販も大盛況
★開演〜トークイベント特集
・ゆる~くまったり、「ユヒコとまほぴの宇宙兄弟ラジオ(仮)」イベント特別回も放送!
・とっても嬉しい入場特典
・笑顔溢れるメインイベント
・言えば叶う?NON STYLE 井上さんをゲストに迎えて
・爆笑トーク&クイズコーナー
・『宇宙兄弟』大好きな方々からの質問の数々
・宇宙兄弟恒例、大熱戦のじゃんけん大会!
・コヤチュー部プレミアム会員だけの延長戦も
・いよいよ『宇宙兄弟』は最終章へ…
ワクワク、バクバク!『宇宙兄弟』15周年イベント
昼夜二部制で開催された宇宙兄弟15周年記念イベント。日中、SNSには昼の部に行かれた方々の興奮が続々と流れてきました。夜の部から参加の筆者、楽しみでバクバクです。
会場のシアターミクサに登場すると夜の部を心待ちにされている方々が既に大勢並ばれていました。 皆さん過去に販売されたTシャツやポロシャツを着られていたりグッズを身に着けていたり。今日という日をとても楽しみにされていることが伺えました。
『宇宙兄弟』にたっぷり浸れる展示スペース
当日はイベントに当選された方以外にも物販&展示スペースが解放され、展示と物販のみに訪れた方も大勢いらっしゃいました。
15周年を振り返るにふさわしい『宇宙兄弟』の世界を隅々まで堪能できるとっても素敵な展示スペース。ひとつひとつ紹介していきます。
展示スペース出入り口には小山先生からのメッセージが掲示。
「完結間近!」。
ここに来られたおひとりおひとりが、この言葉をかみしめるように眺められていました。
そのまま会場を歩いていくと、大人気だったフォトスポットが!
イベントのメインビジュアルである南波兄弟in月面!とってもかっこいい!
月面にいるムッタとヒビトと一緒に撮影できるなんてめちゃくちゃ嬉しいです。イベント名と日付も入って、記念になる一枚が撮影できちゃいました。
『宇宙兄弟』のマスコットキャラクターであるアポとブギーの”いい感じの大きさ”大きさのパネルも。手持ちもOKで南波兄弟in月面パネルと一緒に撮影されている方も多かったですよ。
続いては、あの有名海賊映画風CES-66ミッションポスター。
こちらはなんと!自分も“ジョーカーズ”の一員になれちゃうんです。
大好きなキャラクターになるもよし、大好きなキャラクターの隣になるもよし、もちろんそのままを撮るもよし。いろんな楽しみ方ができるパネルでした。
このパネルの足元には“月面”も。お気づきになられましたか?
またコヤチュー部のボランティアスタッフからアイデアが出たという、こんな懐かしいシーンもパネルとして登場していたんですよ。
なんとあの伝説のJAXA面接…!
まだ宇宙飛行士候補生ですらなかった頃の緊張でいっぱいのムッタ。イスのネジも気になってしまいます。
続いて、訪れた方々から「かわいい!」と聞こえてきた「We ♡ 宇宙兄弟」のパネル。こちらは多くの宇宙兄弟イベントをスタッフとして支え盛り上げてきた、2023年2月末まで活動をしていた宇宙兄弟ファンコミュニティ「コヤチュー部オンライン部室」皆さん作成のボード!15周年イベントはボランティアスタッフとして活躍してくださっていました。
ポラロイドで「♡」「15」と並んでいます。
写真は今まで登場したグッズを、メンバーの皆さんがそれぞれわかいらしくカッコよく撮影したもの。
「こんなグッズもあったな~」「これは本編があの頃の!」などなど15周年を思い出せる素敵なコーナーでした。
そして思わずじっくりと読んでしまう『宇宙兄弟』年表。
ムッタがミラクルカーを退社した2025年から兄弟が月面で再会する2029年まで、本当にたくさんの出来事がありました。年表を取り囲む名シーンや名台詞。長く濃い彼らの歩みに、胸が熱くなります。
会場には他にもこんな装飾が。
どこのシーンか、誰のセリフか、もうおわかりですよね。 本当に隅々までこだわって作られた展示の数々。実はこんなところまで装飾されていたこと、お気づきでしたか?
そう、トイレです!宇宙兄弟オノマトペに月面足跡、そしてやっさんからのメール。
こんなところまでバッチリ楽しませてくれる展示、最高です!
会場ではアニメ『宇宙兄弟』のBGMがずっと流れており、気持ちがあがったりしみじみしたりあたたかくなったり。『宇宙兄弟』とともにあった年月を思い返す時間でした。
会場にいらしていた方々とお話させていただいたところ、皆さん今日という日を本当に楽しみにされていたようで、どなたも笑顔でいっぱい。
さまざまな世代、ご夫婦や親子でいらしてる方もたくさん。
「ここにいたんだ」
その言葉を改めて実感する、あたたかい場所となっていました。
愛があふれる、熱いメッセージいっぱいの“あのバナー”
展示スペースの一角に、大変胸が熱くなる素敵なコーナーがありました。
そう、険しい月の道を進み地球からの物資を受け取るためハッチを開けたムッタとフィリップが目にした、地上の皆からのメッセージが詰まった“あのバナー”です。
せりかさんら地上の仲間たちからのメッセージも書かれており、そこに自分のメッセージも書き込めるというなんとも熱いボード。
「自分も『宇宙兄弟』の世界に存在する一人」になれた気がします。
夜の部開始前には小山先生が直接ムッタ&メッセージを描き込まれました。そのときの様子はこちらの動画をご覧ください。
宇宙兄弟への感謝、作品やキャラクターへの想い、そして原作者である小山宙哉先生へのお礼や応援。メッセージに込められた皆さんの想いでボードが埋まっていく様子に、胸が熱くなってしまいました。
イベントが終了した際のメッセージボードです。ファンの方のリクエストもあり、イベントレポート記事で公開することになりました!『宇宙兄弟』を愛する皆さんの熱いメッセージ、想い、ぜひじっくりご覧くださいね。
記念グッズや再販のあった物販も大盛況
物販コーナーも大盛況!15周年記念グッズや過去販売された人気グッズの再販もあり、夜の部では既に完売していたものも…!
こんなグッズもあったんだ~!と楽しくなってしまいます。
15周年記念グッズほかたくさんの宇宙兄弟グッズはコルクショップでお買い求めいただけます。当日はお目当ての商品が売り切れで買えなかった方も今回のイベントに来られなかった方もぜひのぞいてみてくださいね。ワクワクするアイテムがいっぱいです!
会場の一角にはファンクラブコヤチュー部プレミアムへの入会案内コーナーもありました。
プレミアム限定グッズのブライアン人形&エディ人形キーホルダーの実物やプレミアム限定会報が読めるこのコーナー。
とってもかわいい宇宙兄弟指人形や、イベント本編参加の皆さんに配られた宇宙兄弟カード(イラスト:アシスタントあさころさん)全7種類を拝見することもできました。ランダムで3種類がお手元に。あなたはどのカードでしたか?
ゆる~くまったり、「ユヒコとまほぴの宇宙兄弟ラジオ(仮)」イベント特別回も放送!
開演までの間、トークイベントが開催される会場では「ユヒコとまほぴの宇宙兄弟ラジオ(仮)」が流れていました。待ち時間にお聴きになられた方も多いのではないでしょうか?
このラジオは『宇宙兄弟』スタッフであるユヒコさんとまほぴさんが不定期で配信しているPodcast番組。ゆる~い感じで進行しつつ、『宇宙兄弟』に関するさまざまなエピソード、おたよりに答えてくれる番組です。
会場で配信された特別回では、今回のイベント用パネルや“あのバナー”の裏話がお聴きできます。
アポとブギーはなんとユヒコさんの独断で発注したものだったとか…?バナーは各キャラクターが実際に書いたメッセージも絶対に入れようとこだわられたとのこと。
作品世界に存分に入り込めるこだわり、とっても嬉しいですよね。
この回ではほか視聴者の皆さんからのおたよりから南波家それぞれの性格やケンジの成長についてなども語られています。
アプリ等のダウンロードや会員登録の必要なく、どなたでもお聴きいただけるラジオ。過去放送もぜひ楽しんでくださいね。
翌週にはユヒコさんとまほぴさんのスタッフ目線からのイベント感想もお聴きできます。パネルや“あのバナー”に対するファンの方の反応、おたより、こちらも必聴です。
イベント終了後の大興奮の放送もぜひ!
左:スタッフユヒコ 右:スタッフまほぴ
当日は「ラジオ聴いています!」と話しかけるとステッカーをもらえました。今後の放送ではステッカープレゼント企画もあるかも…?
とっても嬉しい入場特典
メインイベントの入場時に配られたセットは、公式ストアでグッズを購入した際についてくる小冊子「KoyaTube」のVol.13、グッズラインナップ、15周年記念イベントフライヤー、先ほどご紹介したアシスタントあさころさんイラストのカード(裏面はキャラクターにちなむ名シーンが印刷されています)がランダムで3種、
そしてそして…
宇宙兄弟15周年記念単行本用カバーが!
裏面にもムッタとヒビト、そして小山先生のメッセージ。何巻につけてもOKです。
こ、これはとっっっても嬉しいですね…!
笑顔溢れるメインイベント
いよいよ夜の部が開始されました。担当編集のコムロさん、そして惑星柄のシャツを着た小山宙哉先生のご登場で、メインのトークイベントがはじまります。
最初のコーナーは「15周年を写真で振り返ろう!」。
「この頃アニメ化されましたね」などの普通の振り返りをしてもここに来られている皆さんは既にご存じだし…ということで、なんと小山先生ご自身の写真を見ながら振り返ることに。
夜の部ではまだ漫画家になる前の先生のお写真が登場。小学生の頃、20歳頃、いずれもなぜか海水浴の写真がスクリーンに映し出されます(笑)。
小学生時代は漫画を描くということはなく、ただ絵が好きだった小山先生。クジャクの絵で賞を獲り褒められたりして「なんとなく絵が好きで得意」という認識だったそう。
高校、専門の頃はまだ投稿するような漫画でなかったものの、教師の似顔絵を登場させた漫画を描いて友人に見せていたのだとか。
『宇宙兄弟』でも特徴をつかんだ人物が多く登場しますが、高校生ぐらいからその“得意技”が発揮されていたのかもしれませんね。
そこから話は盛り上がり…なんと42巻で登場した南波長介の陶芸の師・宗方の話に。
実は先生の友人である宗方さんご本人のエピソードそのままであることが語られます。
当時、一人だけとても大きな作品を作った宗方さん。まだ乾燥しきらないまま窯に入れ、他の生徒の作品も巻き込んで水蒸気爆発。全員の作品が粉々になり重苦しい空気のなか、ひとこと「こっぱみじんこや…」と呟いたそうです。
「お前がいうなや!」という気持ちでそのことをずっと覚えていた小山先生。
このエピソードをいつか漫画で使おう。
そう思っていた小山先生は宗方先生回を描く際ご本人に電話をし、当時のことを事細かに聞いたのだとか。「当時は本人もショックだっただろうけど、きっと漫画にすることで昇華された」…のかもしれません。
先生の作品には、先生ご自身が経験されたことや周囲の人とのエピソードがたくさん詰め込まれています。そんな部分が、作品のリアルさと面白さを一層深めているんでしょうね。
続いて登場したのは2011年講談社漫画賞で初代担当編集サディとの写真。小学館漫画賞とW受賞された当時。どちらがどちらのことか記憶があいまいな部分もあるそうです。緊張と、とても忙しかったことが想像されます。
このとき受賞された他作品の紹介があり、長寿かつ多くの方に愛され読まれている作品ばかり。そんな長寿作品である『宇宙兄弟』に今もたくさん楽しませていただいてること、嬉しく思います。
言えば叶う?NON STYLE 井上さんをゲストに迎えて
続いては芸能界一の『宇宙兄弟』ファン、NON STYLE 井上さんをゲストに迎えたコーナー。
2019年秋に開催された「宇宙兄弟×神田明神 お月見秋祭り」で既に対談済のお二人。軽快なトークが進んでいきます。
実は井上さん、神田明神イベントで願い事を絵馬に書かれていました。それは
「端っこでいいので宇宙兄弟のマンガに出たい!」
ということ。その願いは実現します。
神田明神イベントの約2年後、ついに井上さんが本編に登場。それがこちら!
ロケットの打ち上げ場にいるキャラクター。
神田明神イベントで発言した「ロケットの打ち上げをただぼーっと立っているだけでいい」。
その言葉ままが実現し、かつモブでありながらとっても目立つポジションで描かれました。
お仕事で色んな方に「作品に出たい」と言っている井上さんですが、本当に作品に出してくださったのは小山先生だけだとか。またあのとき伝えたそのままのポーズだったことに感動した井上さん。
「この人全然ロケットに興味なさそう」「なぜここにきたんだろう」「しかも手ぶらで」。
そんなやりとりが会場の笑いを誘います。
井上さんの華麗なツッコミと小山先生とのやりとりに、司会のコムロさんも大爆笑です。
爆笑トーク&クイズコーナー
週刊モーニングで『宇宙兄弟』の連載を読んでいる井上さん。物語がどう最終回に向かうのか、この先への質問を鋭く投げかけていきます。
取材に行く予定があるという小山先生に「月へ?」「前澤さんに連れて行ってもろたらよろしやん!」とすかさずツッコむ井上さん。「月へ行って描いてこれかー」と思われたらいやだなあと笑う小山先生。
この後どのくらいで最終回なのか、あのキャラクターはどうなるのか。『宇宙兄弟』スピンオフへの期待も膨らませる井上さん。会場も思わずスピンオフへの期待が膨らみます。
続いてスマートフォンを使っての『宇宙兄弟』クイズコーナー。 こちらは出題されたページのフキダシに入る言葉をその場で入力し送信します。
写真は昼の部より。夜の部では#153よりビンスのセリフが出題されました。
昼夜ともに続々と正答が寄せられるなか井上さんの回答よりも先に爆笑回答を狙われたファンも。そこに激しくツッコミを入れる井上さんのシーンはぜひとも当日の映像でご確認ください☆
その場にいるファンが参加できるコーナーが豊富なのも『宇宙兄弟』イベントらしさ。
次のクイズは「小山先生はヒビトをどこから描くか?」でした。
先に言われたことは外したくなる小山先生。誰にも当てさせないぞと意気込んで、回答を一切見ずにヒビトを描いていきます。
当たり前なのですがどの部分から描いてもヒビトになることに会場からは思わず「おお~」と歓声が。いつも描かれない部分から&普段の描き方2つのヒビトの描き方を拝見できたとってもお得なコーナーでした。
まだ映像をご覧になられていない方は「どこから描かれるんだろう?」と想像しながら楽しんでみてくださいね。
続いて沸きに沸いたこちら!
井上さんが「宇宙兄弟の誰かが○○をしているところ」というお題に沿った絵を描き、それを小山先生が描き直すという昼夜ともに大変盛り上がったコーナーです。
井上さんファンのスタッフが作った、井上さんがいっぱいの専用ボックスからお題を引きます。
お題の難しさに困惑する井上さんですが、昼の部を終えて本日2回目の挑戦。限られた90秒という時間のなかポイントをつかみ真剣に描いていきます。
ちなみに昼の部は「漫才をするムッタとヒビト」!
お題を知った後から見ると、井上さんが描いたイラストのムッタとヒビトは、状況をよく表現されています。井上さんの絵を元に小山先生が描かれた本編では見られないムッタとヒビトの漫才シーンはとても楽しくなりますね♪
夜の部では果たしてどんなお題だったのか?こちらもぜひ一緒に考えながら動画をご覧ください☆
笑いに包まれた井上さんとのコーナーはあっという間に終了。『宇宙兄弟』ファンとしての井上さんのメッセージで締めくくられました。本当に楽しいコーナーでした!
夜の部の特別配信はこちらからご覧ください。
『宇宙兄弟』大好きな方々からの質問の数々
続いて小山先生へ寄せられた質問に先生が直接答えるコーナー。
事前の質問も含め、『宇宙兄弟』や小山先生へ本当にたくさんの質問やメッセージが紹介されました。
夜の部より印象的だった先生の回答をいくつかピックアップしますね。
――「ムッタとヒビトが月で再会して終わる可能性はありましたか?」
これは読者として知りたいところですよね。
「ここで終わってもいいやん」とは思ったものの答えとしては「そこで終わることは考えなかった」と。せっかく2人が月に来たので、ムッタとヒビトがどう過ごすのか先生ご自身がその先を見たかったそうです。
月面でともに過ごし、同じミッションを行う南波兄弟を見ることはとても嬉しいことでした。
――「夏休みの宿題、ムッタとヒビト終わらせるのが早いのはどっち?」
ムッタかな?と答えた後で、取り掛かるのが早いのはムッタだけど、気付いたらヒビトは終わらせているのでは、と回答。そのやりとり、なんだかめちゃくちゃ想像できます…!
――「小山先生の宇宙への興味はなにがきっかけですか?」
小学生のときに当時の担任の先生が、バケツにボールを付けてぬらし「このボールが地球サイズだとしたら海は今ぬれている分くらい」と説明を受けてから。思ったより少ないんだなと感じたとのこと。
こういった具体的に想像できる経験が宇宙への興味のきっかけになるの、とても面白いですよね。
――「宇宙に行けることになったら何をしたいですか?」
せっかくなら宇宙で漫画を描きたい。でも描くのは(いろいろ浮いてしまうので)大変そう…。ただ船内よりも船外に興味がある小山先生。果物などいろんなものを宇宙に出してどうなるのかを知りたい。という好奇心いっぱいのお答えでした。
――「連載15年で一番大変だったときは?」
これは「いつでも今が一番大変」という回答でした。
本当はもっと早く描きたい。ただネームにとても時間がかかるし、時間をかけている分描きたい画を描けているともいえる。ネガティブなことがあっても、楽しむ力が高いという小山先生。
作品から感じるポジティブさはそんな先生の信条からもにじみ出ている気がしますね。
宇宙兄弟恒例、大熱戦のじゃんけん大会!
さて!宇宙兄弟イベントのお楽しみのひとつといえばじゃんけん大会です。今回も大熱戦が繰り広げられました。
イベント本編でのプレゼントは『SORA-Q 宇宙兄弟EDITION』。
先日種子島よりH-IIAロケットで地球を飛び立ち、小型月着陸実証機「SLIM」に乗って月に向かっている超小型変形月面ロボット、その宇宙兄弟エディションです。
これから月に降り立つものとほぼ同じもの。かっこいい&かわいいです!
じゃんけん大会に臨む小山先生は気合十分。
「次はこれを出すからね~」と宣言してちゃんと出したりまったく変えたりと、駆け引きしながら勝負を楽しみます。
もちろん皆さんも気合が入ります。
“勝ち”のみが次へ進めるじゃんけん。最終的には全員が負けとなり、勝負はもう一度全員で最初から…という大変熱い展開となりました!
次のステージへ勝ち残る方々へ、そのたびにあたたかい拍手が起こるのも『宇宙兄弟』ファンの素敵なところ。
ゲットされた方、おめでとうございました!
最後には改めて先生から「『宇宙兄弟』を描き続けられたのは皆さんの応援があったから」とファンへの感謝とともに「最高の終わりにするので応援よろしくお願いします」とのメッセージをいただきました。
コヤチュー部プレミアム会員だけの延長戦も
イベント終了後、プレミアム会員だけの延長じゃんけん大会が行われました。
プレゼントは小山先生の直筆ムッタ&サイン入り単行本1巻と42巻、Tシャツ。
小山先生と会場に残ったプレミアム会員で、再びじゃんけん大会です。
夜の部ではTシャツに加え、なんとクイズコーナーで小山先生が回答したスケッチブックの1ページ「フェイクグリーン」もプレゼントに…!?かつてスケッチブック(の1ページ)が景品になったことがあったでしょうか…(笑)。遊び心満載の小山先生でした。
勝ち残った皆さん、本当におめでとうございました!
コヤチュー部プレミアムでは今回のように、イベントの延長枠参加やイベント優先権などなど特典盛りだくさん。プレミアムだけの配信や記事もあります。
月額660円で、もっともっと『宇宙兄弟』を楽しんでください♪
いよいよ『宇宙兄弟』は最終章へ…
「宇宙兄弟は完結に向かっています」。
初めて小山先生の口からそう伝えられたのが10周年記念イベントでした。あのときのファンのザワザワ感は今も覚えております。
「宇宙兄弟は43巻から最終章に入りました」。
今回のイベントでその「完結」が先生の中で具体的にハッキリ決まられていることを感じました。
『宇宙兄弟』が終わってしまうことは本当に寂しい…それはきっと誰もが同じ気持ちだと思います。
同時に小山先生ご自身が「ここだ!」と決めた最高の完結をリアルタイムで見届けられることは、ファンとしてとても嬉しいことでもあります。
夢や希望、勇気をたくさんくれる『宇宙兄弟』。
ムッタが、ヒビトが、作品に出てきた皆が、物語がどう終わりを迎えるのか。
『宇宙兄弟』の最高のゴールをぜひ皆で一緒に見届けましょう。
最後に小山先生のメッセージと集合写真、メッセージボードを掲載して今回のレポートを終わりたいと思います。
(撮影:伊澤絵里奈 / 樹咲リヨコ)
■ライタープロフィール
樹咲リヨコ(X : @RiyokoKisaki)
デザインやイラスト、ナレーションなどで活動しているフリーランス。好きなキャラクターはムッタ、好きなセリフは「人生は短いんだ。テンションのあがらねえことにパワー使っている場合じゃねえ」。宇宙兄弟キャラクター紹介、宇宙兄弟メシも担当。日本から有人宇宙ロケットが飛ぶその日をぜひ目撃したいです。