秋の肌寒さを忘れさせる晴天の中、先日の10月28日に東京の高円寺にある銭湯「小杉湯」で宇宙兄弟ファン達による読書会イベント『宇宙兄弟34巻全国読書会 ー新刊祭ー 高円寺の名物銭湯で語ろう！』が開催されました。

「読書会なのに、銭湯で？？」
と思われた方も多いかもしれませんね。

実際にお湯に浸かることもできるのですから、きっと宇宙兄弟始まって以来、最も健康的な読書会イベントだったのではないでしょうか。

小杉湯は、昭和8年創業と歴史を持つ銭湯です。活気あふれる商店街を抜けた住宅街の中に破風屋根のレトロな建物を見つけることができます。高円寺の憩いの場として活用され、アーティストとコラボしたりなどSNSなどでも評判良く、連日大人気の銭湯となります。
宇宙兄弟スタッフも小杉湯をよく訪れるようで、「宇宙兄弟の漫画をここにも置きたいね」という話から広がり、この読書会イベントの開催に至ったという謎の経緯があるとのこと 笑

この日は六太の誕生日。
特別な一日に、特別な場所でイベントが行われ、宇宙兄弟ファンには堪らない一日となりました。

今回は、宇宙兄弟34巻読書会のイベントレポをお届けします！

ココでしか体験できない！小杉湯での宇宙兄弟34巻読書会☆

今回の読書会イベントは、午前11:00から午後2:00までのイベントを“一部”、午後2:00から午後3:00までの銭湯での入浴を“二部”として構成されています。
リポビタンDを片手に、小山宙哉さんからのユーモアあふれるビデオレターを見ながら、みなさんで乾杯をし読書会がスタートしました。

小杉湯の脱衣所と風呂場のスペースを使い、まずは4人1組に分かれて自己紹介です。
この自己紹介では好きなキャラクターと自分の名前を順番に紹介するのですが、自分より前に話していた人の内容を言ってから自己紹介を進めていきます。

例えば、2人目に自己紹介をする人は、「“六太”が大好きな花子さんの隣にいる、“せりか”が大好きな太朗です」という感じに。
特に4人目の人、大変でしたね 笑
やや無茶ぶりなルールを出されつつも、意外とみなさんスムーズに言えてました＾＾

この自己紹介の甲斐もあって、読書会が始まってから、みなさんすっかり仲良くなった雰囲気。
宇宙兄弟を好きな者同士が集まっているので、どのグループもすぐに打ち解けていました！

『この巻の主役は誰だと思う？？理由もつけて！』

これが、宇宙兄弟34巻読書会のお題です。
出されたお題に対し、一人ひとりが手渡されたスケッチブックに想いの丈を書いていき、グループで発表していきます。

「ベティです！近寄りがたい印象の彼女が、クリスの“父親にもなりたいと思ってた”と言った。彼女の強い所も弱い所も見て、“ベティかわいいっ”と思った」

「ベティとクリス。この二人がいなかったら、この一体感は無かったんじゃないかな」

「カルロがかっこいい！34巻を読んで、さらに彼の株が上がりました」

「みんな魅力的で、キャラを選べない！」

など、様々な意見を伺うことができました。
みなさんが記入したスケッチブックは、そのままファンの声としてダイレクトに小山宙哉さんに届けられるので、今後の創作の励みにもなっていきます。

その他にも、34巻のために用意されたお題が書かれたカードが8枚ずつ用意されているので、その質問に沿って、34巻を片手に熱く語り合ったりもできます。

他の人の意見に耳を傾けてみると、自分では気づかなかった名シーンに気づくことができたり、「やっぱり　あのシーン、イイよね！！」と共感が生まれたりして、さらに34巻の面白さを見つけることができるんです。

好きなものを好きなだけ語り合える時間は、かけがえのないものですよね。

宇宙兄弟スタッフも各グループをまわっていき、ネームを見せてくれたり、ここでしか聞けない制作過程の中のこぼれ話などをたくさん語ってくれます。

その中のほんの一つをご紹介するのならば、34巻の一番最後のページにあるSpecial Thanksの「鎌ヶ谷総合病院」の記載部分です。
この34巻ではベティの手術が大きなテーマとなりましたが、病院で実際の手術を取材して描かれたようで、取材した医師からヒントを得て、水の表現を加えたそうです。
この協力があったからこそ、このリアリティにクオリティが生まれたのではないでしょうか。

担当編集のスタッフからは、「小山宙哉さんはいつもほぼ完成系に近い状態でネームを出しますが、ネームの段階で手術シーンの水の表現までは分からなかった」そうで、「実際にこのシーンを描ききった状態を見て、やっぱり凄いなぁ！」と大変驚いたようです。

読書会を盛り上げるイベントたち

ヤンじい引退選手権

呼ばれたグループはお隣の女湯へと移動し、「ヤンじい引退選手権」というグループ戦を行いました。

ルールは簡単で、壁に貼ってあるヤンじいの絵に水をかけ、白いメガネの左右両方に貼ってあるシートを半分以上破れさせたチームが勝ちという、なんともアナログなゲーム。
この儀式のようなゲームによって、ヤンじいを引退させます 笑

しかし、水場のある環境でしかできないゲームで、かけた水が絵に届かなかったり、思った方向に行かなかったりと意外と難しい。
そして、スタッフたちもずぶ濡れです 笑
大人たちの本気が試され、大いに盛り上がりました！

その中で見事両方のメガネを破り優勝を果たしたのは、「ヤァマン」でおなじみのフィリップチームでした☆

コヤチュー部恒例☆じゃんけん大会

そして一部の最後には、豪華な賞品を賭けてじゃんけん大会が行われました☆

このコヤチュー部で行われるじゃんけん大会も、宇宙兄弟5巻に出てくる宇宙飛行士選抜試験でAチームが運命を賭けて行ったじゃんけんに由来し、コヤチュー部の恒例のイベントとして毎度行われています。

見事勝者に輝いたお客さまは、なんと小杉湯の常連さん！
「小山宙哉直筆サイン入りの宇宙兄弟34巻」をその手に勝ち取りました＾＾

小杉湯の3代目店主の平松さんの挨拶でも、「小杉湯に入るとご利益があることを証明してくれました！」と語り、拍手喝采。
会場も和やかな雰囲気に包まれ、一部が幕を閉じました。

宇宙兄弟をイメージした名物銭湯で語ろう！

続いて二部では、小杉湯に入湯希望のお客さまだけが残り、男湯・女湯に分かれて、宇宙兄弟をイメージしたお風呂「宇宙兄弟の湯」に実際に浸かり、銭湯を楽しみました♪

• ムッタの湯（ミルク風呂）
• NEEMOの湯（海洋深層水風呂）
• ギャラクシースパイシーの湯（蕃祥湯）
• ロシア風入水式（水風呂）

「ローリー、あんな所に貼ってあったよ！」なんて会話もしたりします。
参加者同士はすでに仲良くなっているので、お風呂に浸かりながら、読書会イベントの楽しい思い出を振り返りました。

普段は人気で混みがちな小杉湯ですが、この二部の時間だけは読書会のお客さま限定の貸し切りなので、ゆったりとお風呂を満喫できるという贅沢体験を味わえました。

また、3代目店主の平松さんから温冷交互浴を薦めてもらったので、トウガラシなどの漢方が投入された44℃設定の熱～いお湯「ギャラクシースパイシーの湯」で身体の芯から温まった後は、「ロシア風入水式」の水風呂に浸かり、休み休み交互にそれを繰り返していきました。

温冷交互浴は、血行を良くしてくれたり、疲労を回復させてくれる効果があるようです。

お風呂から出た後は、一日中身体がポカポカと温かく、参加者にとっては充実の一日になったのではないでしょうか。

これ後順次“大阪・名古屋”でも初の試みとして、宇宙兄弟34巻の読書会を行っていきます！
大阪・名古屋のみなさん、お待たせしました！
参加されるお客さまは、どうぞ楽しみにしていてください☆

ー小杉湯ー

杉並区高円寺北3－32－2
定休日：毎週木曜日
入浴料金：大人460円、中人180円(小学生）、小人80円（幼児）
＞＞詳細はこちら

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<スタッフプロフィール＞
ゆみ

星空をこよなく愛する宙ガール☆天文初心者のため勉強中です。
温泉と旅も大好き。いろんな所をめぐって、その魅力をお伝えします＾＾