（10月11日に配信した、メールマガジンの内容を一部お届けいたします！）

「俺もガキの頃は、宇宙飛行士になりたかったんだよなぁ。
でもそんなこと口にするのも恥ずかしくってさ、気づけばなんてことない、今の俺になったよ」

もしムッタに、日々人という弟がいなければ…。
こんな台詞を放つ、一人のサラリーマン・ムッタの物語だったのかもしれません。

でも仮に、ムッタがそんな主人公だったとして
宇宙への夢を余すことなく捨て去ってしまうべきなのか？

答えは「NO！」です。

宇宙飛行士でなくとも。
シャロンのような天文学者にはなれなくても。
宇宙飛行士を支える、JAXAの職員でなくとも。

様々な立場から、宇宙に携わることは、出来るんです。

…申し遅れましたが、私はライターの塩谷舞と申します。

はじめは宇宙兄弟のいち読者だった私ですが
ブルームーンの夜、宇宙兄弟ファンクラブイベントに記者として参加してから、宇宙兄弟の裏側や、宇宙のことを伝える書き手としてメルマガやサイトに登場させていただくことになりました。

ありがたいご縁です！
これからどうぞ、宜しくおねがいします！

ファンクラブイベントの様子http://www.sensors.jp/post/uchukyodai.html より

■今、地球上で一番遠い宇宙を見ることができるのは？

さて。今地球上で一番遠い宇宙を見ることができるのって、
どこかご存知でしょうか？

それは、チリの砂漠の上なんです。

砂漠の上、標高5,000メートルの高みに設置された「アルマ望遠鏡」を使うと、
世界中のどんな望遠鏡よりも、遠い遠い世界を観測することが出来るんですって。

Credit: Clem & Adri Bacri-Normier (wingsforscience.com)/ESO

視力でいえば、「6,000」という性能。

人間でいうと、大阪にいながらにして、東京にある1円玉を目視できるレベルだそうです。

怪物ですね。

そんな怪物・アルマ望遠鏡は、日本だけではなく、ヨーロッパ諸国やアメリカなど複数の国が共同開発している、世界中の天文学者たちの合同プロジェクト。

あらゆる国が最新の研究成果を共有して、人類の共通の謎、宇宙の不思議に迫っているのです。

そんな世界規模のプロジェクト、なのですが……
ちょっと、知名度、低くないですか……？
低い……かもしれない……。

なぜでしょう？？

実は、アルマ望遠鏡では普通の望遠鏡のように「惑星の光」を見ることはできず、
もっともっと遠くにある宇宙の「電波」を捉えているのだそうです。

そのため、観測結果が「ちょっと地味」！！！

科学者の方々にはとんでもないデータであっても、私たちが見ても理解できないものですから、なかなか情報がメディアで取り上げられないのですね。

…しかし待てよ、と…

地味だからって、知らないままで良いのでしょうか？
人類共通の謎に迫っている世界中の天文学者たちがいる中で、その存在すら知らないだなんて。

そんな現状に、立ち上がったクリエイターたちがいました。

「アルマというプロジェクトを、もっと知ってもらいたい」
「アルマが観測した電波を、広く体験できるものに変えたい」

すごくすごくピュアで、純粋な想いが動機となり、最終的には11名のミュージシャンが参加して、アルマのデータをもとにした、１つのCDアルバムが完成したのです！！

参加した方々の職業はミュージシャン。
でも、天文学者たちのアルマ望遠鏡プロジェクトに、自分たちの出来る手段で、精一杯の力を貸してくれたのです。

そんなプロジェクトがあると後から知ったのが、サディやユヒコたち、宇宙兄弟チーム。もちろん、動かずにはいられませんでした！

「私たちにも、アルマプロジェクトを広めさせてくれ！」

そこで急遽、ミュージシャンと相談して、出来上がった楽曲と宇宙兄弟の１シーンをあわせて、PVを合同制作することになりました。
現在その第一弾である、クラムボンのミトさんとのコラボレーションPVが現在公開されています。

「このシーンを使いたい！」と、あまりにもマニアックなシーンをご提案いただき、スタッフ一同びっくりしてしまったほどです。

ミトさん曰く「宇宙兄弟の作中で一番SFを感じた」というシーン。
その制作秘話は、こちらの記事でお伝えしております。

『クラムボン・ミトが選んだのは、宇宙兄弟イチのSFシーン』

そして。このCDですが、私からのオススメは、眠る前に聴くこと。
ミュージシャンたちが、目に見えない宇宙を想像しながら作った楽曲たち。
そんな曲をループ再生しながら眠ると……いい夢が見られそうですよね。

”宇宙に憧れるヤツは皆、宇宙に行かずとも必ず一度は宇宙を見る”

この楽曲を通して、そんな夜を過ごしていただければ嬉しいです^^

そしてそして。

アルマ望遠鏡のことが気になる！という方は、まずこちらの記事で知っていただくことをオススメします。
天文学者の平松さんに、お話を伺ってきました。

→シャロンの月面望遠鏡の元ネタは？天文学者が『宇宙兄弟』を読むと、こんなところが面白い！

ですが、音楽はこの文面ではなかなか伝えられません。まずはぜひ耳で、聴いてみてくださいね。小山宙哉オフィシャルストアでは、ムッタと日々人の星座早見盤付きで販売もしています！

→MUSIC FOR A DYING STAR – ALMA MUSIC BOX × 11Artists《宇宙兄弟星座早見盤付き 200枚限定》

そして明日。もう定員に達してしまっていますが、渋谷・FabCafeで開催予定の宇宙兄弟イベントにも参加し、そちらもメルマガにてレポをお届けしたいと思います！まだ登録されていない方は、こちらからぜひご登録ください♪

塩谷舞（ @ciotan ）