愛媛・今治まで工場見学の旅。天然の軟水をたっぷり使った、タオルケットができるまで【宇宙兄弟×IKEUCHI ORGANIC タオルケット製作ストーリー】 | 『宇宙兄弟』公式サイト

愛媛・今治まで工場見学の旅。天然の軟水をたっぷり使った、タオルケットができるまで【宇宙兄弟×IKEUCHI ORGANIC タオルケット製作ストーリー】

2018.06.15
text by:編集部コルク
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こんにちは。スタッフのアユミです。

愛媛・今治のIKEUCHI ORGANICが手がけた
「宇宙兄弟 タオルケット」の製作ストーリーを全4回にわけてお届けしています。

こちらの記事では「宇宙兄弟タオルケット」がつくられるまでの工程を、愛媛・今治のIKEUCHI ORGANICの本社・工場よりリポートします。

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『宇宙兄弟』がIKEUCHI ORGANICとタッグを組むのは、
昨年のシャロンのブランケット以来のこと。

じつはIKEUCHI ORGANICには、『宇宙兄弟』を全巻そろえ、さらにブライアン&エディ人形をもっているほど、熱心に応援してくださっている社員の方がいることもあり、原作を読んだ方々を中心に社内全体で作品の世界観を共有しあい、関わるスタッフの人たちも高いモチベーションで取り組んでいる会社なのです。

そんな素敵なエピソードを聞いていたこともあり、実際にタオルがつくられている現場をひとめ見に、宇宙兄弟チームのユヒコ、コムロとともに、愛媛・今治のIKEUCHI ORGANIC本社まで取材に行ってきました!
ここから3回にわたって、その様子をお届けします。

美しい海と、四国の山々に囲まれた
日本最大のタオル産地

取材に伺ったのは、5月下旬の五月晴れの月曜日。早朝の羽田発の飛行機に乗って、松山空港に。松山から今治までは、予讃線というローカル電車にゆられて1時間ほど♩

この予讃線が瀬戸内海の海沿いを走るのですが、市街地から少しずつのどかな風景になり、目の前に美しい海がひらけたとき、思わずユヒコと「うわぁー!」と感動の声をあげてしまいました。そのくらいに澄んだ碧緑の海が美しく、すっかり瀬戸内海のトリコに。

空気がきれいで、日照時間も長い四国では、山や草木の緑の色も関東よりも色濃いように感じました。こんなに豊かな自然環境の中で、IKEUCHI ORGANICのタオルはつくられているのです。

本社があるのは、今治駅から車で10分ほど。タオルのタグにもなっている、おしゃれな黄色いブランドロゴが目印の建物。ここにはオフィスと工場が併設されていて、タオルの設計から製造、検品・出荷までの作業が行われています。


オフィスの1階で、お話に伺っていた『宇宙兄弟』コーナーを発見!
ずらりと並んだ原作を囲うように、ブライアン&エディ人形、コヤチュー部からの年賀状、漫画家の羽賀翔一さんが描いたスタッフの似顔絵までが飾られていて、その一角からもすでに、熱をもって、楽しんで取り組んでいただいている様子が伝わってきました。

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ふんわり上質。
柔らかな肌ざわりのタオルケットができるまで

IKEUCHI ORGANICのタオルづくりの工程をご紹介します。「宇宙兄弟タオルケット」ができるまでの旅へようこそ♪

1. 綿花栽培

IKEUCHI ORGANICのタオルづくりは、オーガニックコットンを育てるところから始まります。
原材料となるコットンを、タンザニアの農家が有機農法で栽培。ひとつひとつ丁寧に手摘みされた綿花を、フェアトレードで買い取ります。

2. 紡績

野菜とおなじように、コットンも微妙な風合いの違いが生じるもの。使うときに均一な品質になるように、オーガニック認定のパートナー工場で所定の撚りや太さの糸に加工してもらいます。こうしてつくられた原糸がいよいよ日本へ。

3. 糸加工

生産国から届いた原糸を2本の糸に撚り合わせることで、よりしっかりした糸に加工します。この糸加工の作業が、タオルの風合いをよくするためのミソなのだとか。

4. 糸の下準備(精錬、漂白、糊付け)

タオルの吸水性を高めるため、コットンの原糸についた細かい不純物や油脂をとりのぞき、織機で加工しやすいように糸に糊をつけます。こういう作業に使われる漂白剤や糊なども、環境負荷の少ないものを選んでいるのだそう。

5. 整経


下準備を終えた糸は、今度はクリールと呼ばれる機械にセットされ、織機にかけるための大きな「伸べ」という糸巻きに巻き取られます。さらに、タオルの設計図をもとに、さまざまな糸が並べられていきます。


6. 製織


先ほどの「伸べ」を織機にかけて、タオルケットの生地を織っていきます。今回のタオルケットの場合は後染めなので、白い糸で織られている様子を見学させていただきました。




約8000本にもなる2種類の縦糸に、さらに横糸が組み合わさり「ガシャン ガシャン」と音を立てて織られていく様子はものすごい迫力で、いつまでも見ていて飽きません。糸が切れにくいように温度や湿度も管理されているとのこと。


糸が切れると敏感に音を聞きつけて、機械を止め、職人さんが糸を切れた部分を見つけて直すのですが、その一連の流れがほんの一瞬で、素人目には「今何が起こったんだろう?」という具合でした。さすが、プロの技です。

平面に織るための縦糸と、タオルの表面にある輪っかを織るための縦糸。撚り(ねじり)具合がわずかに違っているの、わかりますか?

織り終わった生地は、汚れや傷がないかしっかりと確認をしたのち、隣町の西条市にある染色工場「インターワークス」へ運ばれます。

7. 染色、糊抜き

瀬戸内海に面していて、後ろを向けば美しい山並みが見える、そんな自然豊かな立地にある染色工場「インターワークス」。ここで、糸についた糊を洗い流した後、石鎚山の地下水をたっぷり使って、真っ白な生地に時間をかけて染色していきます。



長いものでは6時間かけて染めることも。天然の軟水を使うことが、タオルの柔らかく気持ちのいい肌触りを叶えてくれるのだそうです。


染色・洗浄を終えた後は、巨大な乾燥機にかけられて、ふんわりした風合いにしあげられます。


世界最高レベルともいわれる瀬戸内海の厳しい廃水基準をクリアするインターワークスの浄化施設。水中に染料を好む20種類以上のバクテリアを入れることで、段階を経て浄化されていきます。

染めたばかりの水が流れてくる場所はいろんなものが混ざって濁った状態なのが、ブロックが進んでいくごとに、少しずつ透明度があがっていることがわかります。

最終的には透明なきれいな状態の水に戻して、海に流します。工場裏の排水路は鯉が住めるほどクリアな水。

この日は池内代表自ら、染色工場を案内してくださいました。

8. 耳巻き・ヘム縫い、しあげの作業

両端の「耳」と呼ばれる部分をミシンで縫ったあと、1枚1枚手作業でタオルケットのサイズに合わせて裁断します。最後に「ヘム」と呼ばれる上下の端を縫えば、1枚のタオルケットができあがり。

9. 検品、出荷


最後に、できあがったタオルケットは1枚1枚、傷、汚れ、パイル抜けなどがないか確認されます。この厳しい検査にクリアしたものだけが、IKEUCHI ORGANICのタオルとしてみなさんのもとに届きます。

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撮影協力:青凪

 

【宇宙兄弟×IKEUCHI ORGANIC タオルケット製作ストーリー】を読む
第1回:暮らしをもっと豊かに。オーガニックで心地いい、今治生まれのタオルケットができました。
第2回:愛媛・今治まで工場見学の旅。天然の軟水をたっぷり使った、タオルケットができるまで
第3回:夏らしい軽やかさと、柔らかな肌ざわりのバランスを大切に。今治タオル職人の矢野浩次さんインタビュー
第4回:IKEUCHI ORGANIC 創業65年。池内計司代表が伝えるタオルのたのしみかた

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