「『この時計が好きだ』と ビビッと感じた人は、間違いなく身につけて 大丈夫だと思います。」【宇宙兄弟×オシアナス Limited Edition】小山宙哉インタビュー | 『宇宙兄弟』公式サイト

「『この時計が好きだ』と ビビッと感じた人は、間違いなく身につけて 大丈夫だと思います。」【宇宙兄弟×オシアナス Limited Edition】小山宙哉インタビュー

2019.09.04
text by:編集部コルク
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「この時計が好きだ」と ビビッと感じた人は、間違いなく身につけて 大丈夫だと思います。

コラボレーション実現の理由

小山宙哉 (以下、小山): まずOCEANUSのテーマカラーがブルーということで、ブルーにこだわりがある点に好感を持ちました。『宇宙兄弟』のテーマカラーもブルーなので共通点を感じました。
実際に、OCEANUSの時計を毎日着けて過ごしてみたのですが、カッコ良いし、頑丈なのに軽いという機能面も気に入りまして、今回のコラボにいたりました。

小山先生が直々にデザイン

小山: 漫画の中でFMTE(”From The Moon To The Earth”)という重要なミッションが出てきます。そのミッションのシンボルマークが月面の風景の中に地球が浮かぶ丸いデザインなのですが、今回の時計もベゼルが月面風景を表現したカラーになっていて、文字盤中央には地球が浮かんでいます。非常に良い形で作中のシンボルマークと時計のデザインがリンクしたと思います。

宇宙兄弟もOCEANUSもブルー。差し色に赤

小山: 宇宙兄弟とOCEANUSの共通テーマカラーであるブルーは大きく使いつつ、今回、差し色として赤を使いました。ムッタが着ている宇宙服はアポロ時代のデザインを参考にしていて、ブルーのバルブと赤のバルブがあったり、首回りに赤いネックリングもあります。この赤いパーツは実は金赤というより紅っぽい色気のある赤で、この時計の差し色もこの色味を再現していて良い感じです。
竜頭に赤いラインが入っているというのも、他のモデルではあまりできないデザインだと伺いました。今回のコラボだからこそ実現できた特別な仕様が嬉しいですね。

OCEANUSも宇宙的

小山: OCEANSU自体が、既にSFとの相性が良い気がしています。というのは、『宇宙兄弟』で、宇宙船の中や月面基地の内部、ちょっとした機械類を描くとき、必ずスタッフに「90度の部分をなくして」と言うんです。「90度のエッジは面取りして、斜めの角度をつけてほしい」と。

そうすることでできる斜めの面に、SF感が出ると思っています。OCEANUSの時計は、細部が面取りされていて、ケースの周りや、ベゼルの周りも12角形で、インデックスのバーも各面がつけられていて、SF感を感じています。

漫画と時計の作り方

小山: 漫画を作るのも時計を作るのも似ている部分はあると思います。
漫画を描いて「これで成功だ」と思っていても後から作品を見ると、「ここはこうじゃなかったな」と気づくことがあります。細かな失敗は、漫画を描き続ける中でずっとなくならないもので、常にあるものだったりします。後から気づいて修正していくという作業をずっとやっています。
具体例を挙げると、漫画には吹き出しがありますよね。吹き出しには「ツノ」という、誰が喋っているかを示すとがった部分があるんですが、初期の『宇宙兄弟』はその「ツノ」を描いてない吹き出しが多くて、誰が喋っているのかわかりにくい箇所があったりしました。
他にも、喋っている人物の口を閉じて描いてしうこともよくあって「これだと喋っている感じがしないな」と読み返すことで気付いて、それ以降はちょっとでも口を開けて描くようになりました。
「より読みやすくなるように」「よりリアリティがでるように」こういった細かいところを直していくんです。
おそらく時計を作っていくというのも、細かい部分で使い勝手だったり、美しさだったり、視認性だったり、毎回気付いた点を改善してより良いものを目指し続けているんじゃないかと思っていて、物作りとしての共通点を感じています。

宇宙について

小山:最近、地球型惑星が発見されたというニュースを見ました。「また発見されたんだ!」と。だって、近辺の星ってもう結構調べられているのかなとか思っていても、まだまだ発見が続くわけじゃないですか。知らないことだらけだということを知るたびにワクワクします。

先生にとって腕時計はどういう存在ですか?

小山: 置き時計や掛け時計は、部屋の雰囲気に合っていたらいいけれど、腕時計は身につけるものです。だから、腕時計は自分に合っているものがいいと思うし、自分の一部みたいなところはあるんじゃないですかね。服やメガネを選ぶときもそうかもしれないですけど、自分を表現できるアイテムだと感じます。自分らしさって、よくわからなかったりするんですけど、時計を身につけることによって「このデザイン自分っぽい」と気づかされて、それが楽しかったり、気分が良かったりするので。時計好きの人はもうそう感じて楽しんでいる人も多いと思いますが、「自分の一部」という感覚で今回の時計も楽しんでもらえたらと。

ほぼ完成のOCEANUSを見て

小山: 渋みが増してます!以前見たときよりも色がグッと濃くなったというか。
見る角度によって色の濃淡が変化するのが楽しい。晴れの日だとより明るさが増して「こんな色に見えるんだ」とか感じることができそうでいいですね、かっこいいです。

この箱の足跡は?

小山: 原作で描いた、月でムッタとヒビトの足跡が並んでいるシーンですね。光の加減で時計も箱も見え方が変わるというのは、写真では伝わらないですね。持った人にしかわからない楽しみです。

どんな人にこの時計を使ってほしいですか?

小山: 「この時計が好きだ」とビビッと感じた人は、間違いなく身につけて大丈夫だと思います。この時計のデザインが好きだったり、『宇宙兄弟』を感じられるから、というところに喜びを持てる人だったり、宇宙的なコンセプトが気に入ったから、だったり……。何か自分との共通点を感じて「好きだな」と思える人だったら、ビジネスマンでなくても、普段使いでも自由に使えるので、良いと思います。

 

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